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EVギガキャストの後加工特化の横型マシニング、CO2大幅減のミネラルキャストもJIMTOF 2024(1/2 ページ)

ヤマザキマザックは「第32回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2024)」において、新型の横型マシニングセンタ「FF-1250H」などを披露した。

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 ヤマザキマザック(以下、マザック)は「第32回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2024)」(2024年11月5〜10日、東京ビッグサイト)において、新型の横型マシニングセンタ「FF-1250H」を披露した。

⇒会場レポートなどのJIMTOF 2024特設サイトはこちら

大型アルミダイカスト部品の量産加工に特化

横型マシニングセンタ「FF-1250H」
ブースに展示された横型マシニングセンタ「FF-1250H」[クリックで拡大]

 近年、自動車産業で注目されている生産技術が、構造部品を鋳造で一体成形する“ギガキャスト”だ。従来、サブフレームなどの構造部品は、複数の部品を溶接やボルトを使って組み立てていたが、ギガキャストで一体成形することで工程を簡素化し、コストも削減することができる。その中で、大型のアルミダイカスト部品の加工に対応した高い生産性を持つ工作機械のニーズが高まっている。


マザックが考えるEVモノづくりの変化[クリックで拡大]出所:マザック

 今回、マザックが開発したFF-1250Hは、増加が見込まれる自動車のサブフレームなどの大型で形状が複雑なアルミダイカスト部品の量産加工に特化した機械となっている。

 最大で直径1600mm、高さ1100mmの大型ワークを積載可能なチルト・ロータリーテーブルを搭載し、形状が複雑なワークでもワンチャッキングでの多面加工で工程集約を実現する。50番クラスの主軸を採用しており、大径、重量工具や特殊形状工具での効率的な加工が可能だ。

「従来は工程ごとに生産ラインを組んでいたが、ギガキャストになるとワークが大きいため、それではワークの取り付けや取り外しなどの非加工時間が長くなってしまう。そこで1台の機械に工程集約してさまざまな方向から加工するのがトレンドになっている」(マザックの説明員)

 会場では実機の他、実際に中国で販売されているEV(電気自動車)のカットモデルのほか、サブフレームやモーターケース、ナックルなどのサンプルを展示した。


EVのカットモデル[クリックで拡大]
前と後ろから見たEVのカットモデル[クリックで拡大]
モーターケース、ナックル(左)やサブフレーム(右)などのサンプル[クリックで拡大]

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