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住宅内IoT情報と生成AIを連携、家庭用自律移動ロボットの高度化を図る:ロボット開発ニュース
Preferred Roboticsは、旭化成ホームズと共同開発中の自律移動ロボット「カチャカ」の動画を公開した。動画では、カチャカが住宅内のIoT情報と生成AIを連携させて動作する様子を公開している。
Preferred Roboticsは2025年3月28日、旭化成ホームズと共同開発中の自律移動ロボット「カチャカ」の動画を公開したと発表した。
実際に人が暮らすシーンを想定し、モデル棟で撮影した動画には、カチャカが住宅内のIoT(モノのインターネット)情報と生成AI(人工知能)を連携させて動作する様子が映し出されている。
Case1は、幼児がいる家族と小学生がいる家族それぞれの夕食シーン。カチャカは、家族構成や運搬用シェルフの有無を把握し、旭化成ホームズのデジタルサービスプラットフォームから受け取る調理の信号を基に調理や食事の状況を推測。子どもの年齢層に合わせた声掛けや家事のサポートをする。
Case2は、シニア女性が帰宅した場面だ。カチャカは天気や気温、季節、運搬用シェルフの有無などの情報をデジタルサービスプラットフォームから受け取り、帰宅連絡の情報を基に玄関で女性を出迎える。帰宅時、雨の日はタオルを持って出迎え、真夏は気候に合った言葉かけをする。冬はハンガーラックを携えて出迎え、コートと荷物を受け取って運ぶ。
両社は、今後も生成AIやセンシングの先進技術を取り入れつつ共同開発を進め、カチャカの高度化を図る。これにより、ロボットが暮らしの一部として自然に機能する便利で人に優しい住まいを目指す。
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