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自律移動ロボットを市販のボタンで操作できるソフトウェアの提供を開始:ロボット開発ニュース
Preferred Roboticsは、自律移動ロボット「カチャカ」の操作用ソフトウェア「カチャカボタンハブ」を発表した。マイコンモジュール「M5Stack」にインストールすれば、市販のボタンからカチャカに操作指示が出せる。
Preferred Roboticsは2024年5月9日、自律移動ロボット「カチャカ」および「カチャカプロ」の操作用ソフトウェア「カチャカボタンハブ」を発表した。同日より、オープンソースで提供を開始する。
カチャカとカチャカプロは、事前に設定した専用家具と組み合わせることで、指定の場所まで家具を動かせる、AI(人工知能)搭載の自律移動ロボットだ。現在、一般家庭や飲食店、歯科医院、工場などへの導入が進んでいる。
同社は、日常の生活や業務の中で高頻度で出す指示を、より簡単に操作したいというユーザーの要望に応えるため、カチャカボタンハブの提供を決定した。
マイコンモジュール「M5Stack」にカチャカボタンハブをインストールし、市販のボタンをカチャカに接続することで、操作の指示を出せるようになる。市販のボタンは、Braveridge製のボタンビーコン「BTN01」など、通信信号を発信するデバイスを使用する。
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