ニュース
ENEOSマテリアルが日本合成樹脂の操業停止に向けた検討を開始:製造マネジメントニュース
ENEOSマテリアルは、グループ企業で石油樹脂(ネオポリマー/ネオレジン)の製造拠点である日本合成樹脂の操業停止に向けた検討を開始することを決定した。
ENEOSマテリアルは2025年2月26日、グループ企業で石油樹脂(ネオポリマー/ネオレジン)の製造拠点である日本合成樹脂の操業停止に向けた検討を開始することを決定したと発表した。
日本合成樹脂の操業停止の背景
ENEOSは2025年2月26日、石油精製販売/石油化学を取り巻くさまざまな環境を総合的に勘案した結果、日製油所/製造所の生産/供給体制の再構築が急務と判断し、川崎製油所(神奈川県川崎市)のエチレン製造装置の一部を2027年度末をめどに停止することを前提に、生産/供給体制を最適化する検討を開始したと発表した。
この検討により、その留分の一部である石油樹脂の生産に必要な原料が減少し、外部調達を含めても生産ができなくなると予想されている。このような状況から、ENEOS川崎製油所のエチレン製造装置の一部停止時期である2027年度末をめどに、日本合成樹脂での石油樹脂の製造停止の検討を進めていく。
日本合成樹脂の概要
日本合成樹脂は1967年に設立された企業で、持ち株比率は100%がENEOSマテリアルとなる。製造能力はネオポリマーが年産1万8000トンで、ネオレジンは年産2000トンだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
TOPPANとENEOSが国産バイオエタノールの実証事業を開始、古紙を原料に
TOPPANホールディングスとENEOSは、共同開発契約を締結し、古紙を原料とした国産バイオエタノールの事業化に向けた実証事業を開始すると発表した。ENEOS HDの齊藤社長がセクハラで解任、2年連続で経営トップによる不適切行為
ENEOSホールディングスは、2023年12月19日開催の取締役会で、同社 代表取締役社長 社長執行役員の齊藤猛氏を解任したと発表した。ENEOSがNECから受け継いだEV充電事業をスタート、再エネ100%の急速充電も
ENEOSは2022年6月6日、NECから承継したEV(電気自動車)用充電器の運営事業を開始したと発表した。NECから事業譲渡を受けたのは充電器4600基で、主に普通充電器となる。充電器の運用管理システムはNECが引き続き提供することで合意している。ENEOSは充電器の運営と管理業務を担う。トヨタ、出光、ENEOS、三菱重工で自動車にカーボンニュートラル燃料
出光興産、ENEOS、トヨタ自動車、三菱重工業は自動車向けカーボンニュートラル燃料の導入と普及に向けた検討を開始した。自律制御AI活用でCO2排出40%減、1年間安定稼働を経て化学プラントに正式採用
横河電機は同社と奈良先端科学技術大学が共同で開発した自律制御AI(人工知能)を、ENEOSマテリアルが四日市工場(三重県四日市市)のブタジエン生産プラントにおいて正式採用することを発表した。