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SOLIZE、スーパーエンプラ対応3Dプリンタの販売/導入支援を開始:3Dプリンタニュース
SOLIZEは、スーパーエンプラ対応3Dプリンタ「ARGO 500 HYPERSPEED」の販売、装置導入サポートを開始した。同社の豊田工場にも導入し、検証や製作支援、装置検討用ベンチマークを受け付ける。
SOLIZEは2025年1月16日、Robozeの国内唯一の代理店として、スーパーエンプラ対応3Dプリンタ「ARGO 500 HYPERSPEED」の販売、装置導入サポートを開始した。
ARGO 500 HYPERSPEEDは、PEEKやCarbon PEEK、PEKKといったスーパーエンプラ材料に特化した熱溶解積層(FDM/FFF)方式の3Dプリンタで、500mmの大型造形に対応する。造形品は高温に維持されたチャンバーで出力し、積層方向の強度が弱いという従来の熱溶解積層方式の弱点を克服している。
独自技術のHYPERSPEEDテクノロジーを搭載しており、高速造形と高精度造形を両立している。また、最終製品の製作で求められるプロセスコントロールにも対応。金属やCFRP製の高機能製品を3Dプリント製品に置き換えられるため、生産性向上やコスト削減を可能にする。
同社は、ARGO 500 HYPERSPEEDの他、小規模生産向けの小型モデル「Plus PRO」、1000mm角のサイズが造形できる大型モデル「ARGO 1000 HYPERMELT」をラインアップし、ユーザー要求に合わせて提案していく。また、同社の豊田工場(愛知県豊田市)にARGO 500 HYPERSPEEDを導入し、同年3月から検証や製作支援、装置検討用ベンチマークの受け付けを開始する。
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