震災や半導体、ルービックキューブ、生成AI……記事で振り返る2024年:FA 年間ランキング2024(1/2 ページ)
1年間お疲れさまでした。MONOist FAフォーラムの2024年公開記事の人気ランキング TOP10を紹介します。
年末恒例となっている閲覧数の年間記事ランキングを公開する時期が来ました。既にメカ設計、モビリティ、製造マネジメント、素材/化学フォーラムのランキングが公開されています。FAフォーラムは組み込みフォーラムとともにトリを飾ることになりました。
2024年は皆さまにとってどんな1年間だったでしょうか。記事とともに2024年を振り返ってみたいと思います。
元日に震災が発生、TSMC熊本工場が開所
1位は2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震(以下、能登半島地震)による北陸地方の工場への影響をまとめた「能登半島地震による工場への影響まとめ(追記あり)」です。
能登半島地震では石川県輪島市、志賀町で震度7を観測するなど、石川県を中心に大きな被害が発生しました。また、石川県では半導体や素材/化学、建機関連の工場も操業しており、サプライチェーンへの影響も懸念されました。
記事では、石川県内を中心として能登半島地震による工場への影響を、約2週間にわたって内容の追記を繰り返しながらまとめました。また、「サンケン電気と東芝の工場が2月に稼働再開、村田製作所は5月までずれ込み」でも続報を紹介しました。
地震から1年がたとうとしていますが、現地は9月に記録的豪雨に見舞われるなどし、被害の復旧はまだ道半ばです。改めて1日も早い復興を願ってやみません。
2位は台湾の半導体ファウンドリー世界大手TSMCが設立した熊本工場(熊本県菊陽町)の開所を伝えた「TSMC熊本第1工場が始動へ、2024年末までの稼働に向け開所式を開催」です。
経済安全保障や今後の需要拡大などを背景に各国で半導体製造工場への投資が相次いでいます。日本政府も半導体産業への投資を大きくバックアップしていますが、TSMCの誘致も官民を挙げてに取り組み、日本で初めてとなるTSMCの工場建設を実現しました。
巨額投資による地域経済への波及効果も注目されている他、2027年には第2工場の建設も予定されています。今後も目が離せない動きの1つです。
3位はSEMIが発表した半導体製造装置市場の今後の見通しをまとめた「日本は、世界はどうなる? 半導体製造装置市場の見通し」で、2位と同じく半導体関連の記事となりました。
9位にも、2nm世代の先端半導体の量産を目指すRapidas(ラピダス)の新工場建設に関する幹部の発言を伝えた「徐々にベールを脱ぐRapidus新工場、最新の状況は?」が入っており、ここ数年来の半導体産業への関心の高さが引き続き伺えます。
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2024年1月1日〜12月25日
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