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EVの部品加工に適した立形マシニングセンタ、アルミや鋳物の重切削に対応:工作機械
ヤマザキマザックは、EVの部品加工に適した立形マシニングセンタ「FF-400V/30」を発表した。BT30主軸の搭載と高速かつ高剛性に特化した構造により、アルミや鋳物、鉄系などの重切削に対応する。
ヤマザキマザックは2024年11月11日、EV(電気自動車)の部品加工に適した立形マシニングセンタ「FF-400V/30」を発表した。同年11月5〜10日開催の第32回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2024)に出展後、販売を開始した。
新製品は、BT30主軸の搭載と高速かつ高剛性に特化した構造により、アルミや鋳物、鉄系などの重切削が可能な立形マシニングセンタだ。従来機よりもX、Y、Z軸の加減速を向上することでサイクルタイムの短縮につなげ、EVなどの中、小物部品の加工に対応する。
また、2軸回転テーブルを搭載し、形状が複雑なワークをワンチャッキングで多面加工することで工程集約が可能。さらに、切粉の排出性を高めた加工エリアの構造とコンパクトな機械幅により、長時間無人運転対応の量産ラインへ導入できる。
世界的に自動車の電動化が進展しており、モーターやインバーターなどの電動化関連部品の加工需要や、軽量なアルミ部品の量産加工需要が高まっている。同社は今後も新たな加工ニーズに応える製品の開発を進め、モノづくりの発展へ貢献する。
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