この記事は、2024年11月25日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
先日、サプライチェーンリスク情報の自動収集、見える化を支援するSpecteeの取材記事を公開しました。その記事では紹介しきれていなかったのですが、同社が実施した「サプライチェーン強靭化」に関するアンケートの結果に少し興味深いところがあり、せっかくなのでここで紹介しようと思います。
同調査では、従業員500人以上の規模の製造業の経営層50人と、サプライチェーン業務に従事、または関心ある社員450人で合計500人を対象にアンケートを実施しました。その中で注目したいのが、「サプライチェーンマネジメントについて、あなたが今後最も重点的に強化したいと考えている項目は何ですか」という質問と、それへの回答です。結果は役職別に整理されていますが、それによると役職によって課題感が異なる傾向にあることが示されています。
役職別の関心領域はどう違う?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日立が新たなSCMプラットフォームを展開、TWX-21の8万5000社の取引データを基に
日立製作所は、サプライヤーの管理やサプライチェーンリスクの可視化が可能なサービスを備えるサプライチェーンデータ活用プラットフォーム「TWX-21 サプライチェーンプラットフォーム(TWX-21 SCPF)」を発売する。 - 目指すは“グローバルOne調達” オリンパスが加速させるSCM組織の改革
オリンパスは同社が設置している「CMSO」に関する記者説明会を都内で開催した。 - 将来に続く「理想のデータモデル」を作るため、組織の知見を集約させよ
製造業でも経営や業務のデータドリブンシフトの重要性が叫ばれるようになって久しい。だが変革の推進は容易ではない。本稿では独自の「概念データモデル」をベースに、「データを中心に据えた改革」に必要な要素を検討していく。 - SCM戦略の専任組織がなぜ必要か 担うべきミッションと理想の組織配置
さまざまな企業課題に対応すべく、サプライチェーンマネジメント(SCM)のカバー領域や求められる機能も変化している。本連載では、経営の意思を反映したSCMを実現する大方針たる「SCM戦略」と、それを企画/推進する「SCM戦略組織」、これらを支える「SCM人材」の要件とその育成の在り方を提案する。 - 市場に素早く応えるため カシオ計算機が全社を挙げた調達DXに挑む
ライブ配信セミナー「製造業のデジタル調達戦略 2024 夏〜予測不能な市場に対応する調達業務の革新〜」で実施した、カシオ計算機の矢澤篤志氏による基調講演を紹介する。