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トラネキサム酸が皮膚の角層水分量を増加することを確認:医療技術ニュース
第一三共ヘルスケアは、トラネキサム酸の新たな作用を調査する臨床試験を実施し、トラネキサム酸が皮膚の角層水分量を増加させることを確認した。
第一三共ヘルスケアは2024年10月28日、トラネキサム酸の新たな作用を調査する臨床試験を実施し、トラネキサム酸が皮膚の角層水分量を増加させることを確認したと発表した。
臨床試験は、40〜60代の健常な日本人女性を対象に実施した。被験者の顔の左右に、トラネキサム酸を配合した製剤またはトラネキサム酸の代わりに水を配合したプラセボ製剤をそれぞれ12週間塗布し、角層水分量の変化を比較した。
その結果、塗布から4週後、8週後、12週後、いずれの期間においてもトラネキサム酸を塗布した部位の方が、角層水分量が有意に多く、トラネキサム酸の保湿効果が示された。同社は今後、トラネキサム酸の作用やメカニズムについて研究を進めていく。
トラネキサム酸は、第一三共の前身の1社である第一製薬が抗プラスミン剤として開発した独自成分だ。医療用医薬品の他、抗炎症や美白の有効成分として、OTC医薬品や薬用化粧品などに幅広く用いられている。
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