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容積53ccの小型可視レーザー、ドライバなどを内蔵しプラグアンドプレイにも対応:組み込み開発ニュース
QDレーザは、波長532/561/594nmの小型可視レーザー「Lantana」を開発した。小型可視レーザーとCW/変調ドライバ、ペルチェ素子および光出力モニターを一体化している。
QDレーザは2024年10月18日、波長が532/561/594nmの小型可視レーザー「Lantana」を開発したと発表した。すでにサンプル受注を開始している。
Lantanaは小型可視レーザーとCW(連続波)/変調ドライバ、ペルチェ素子および光出力モニターを一体化したユニットだ。サイズは38×62×22.5mm、容積は53cc、重さは90gのため、バイオメディカル用装置を作製する際にもそのままの形で装置内に設置できる。
USB端子でのプラグアンドプレイに対応し、PCにケーブルを挿せばすぐに利用できる。単一波長の可視光レーザーは、導体アンプを集積したDFBレーザーと波長変換素子(PPLN非線形結晶)を使用した構造で、高い光出力安定性が得られる。また、シリアル通信制御によりCW駆動やパルス変調に対応するほか、品質の優れた楕円ビームを出射するためタンパク質に対するサイトメトリー用途に適する。
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