より高画質を追求した経腟用超音波診断装置を発売:医療機器ニュース
コニカミノルタは、経腟用超音波診断装置「SONOVISTA LX」を発売した。新たな高画質化技術「Dual Sonic Advance」を搭載する。また、別売りの経腹用プローブや乳腺用プローブに対応し、幅広い検査に利用できる。
コニカミノルタは2024年11月1日、高画質を追求した経腟用超音波診断装置「SONOVISTA(ソノビスタ) LX」を発売した。別売りの経腹用プローブや乳腺用プローブにも対応しており、胎児検査、不妊検査の他、全妊娠期間を通じた胎児検査や乳がん検査など幅広い検査に利用可能だ。
SONOVISTA LXは、2019年発売の「SONOVISTA GX30」に続く経腟用超音波診断装置で、コニカミノルタの新たな高画質化技術「Dual Sonic Advance」を搭載している。
Dual Sonic Advanceは、同社の独自技術「Dual Sonic」を進化させた技術だ。浅部から深部までノイズの少ない超音波画像を得るために、Dual Sonicでは送信開口を中心部と辺縁部に2分割し、それぞれ最適な超音波ビームを制御したが、Dual Sonic Advanceでは2分割送信からさらに他分割送信へと改良した。より均一で高精細な画像描出が可能となり、子宮や胎児を明瞭に描出する。
また経腟プローブは、広範囲を一度に確認できる視野角220度表示を継承している。
一般的なBモード画像に加えて、血流を色付けして表示するカラーフローモードでも送信回路を設計した。送信効率を高めながら送信ビーム形状を最適化し、画像を高精細化している。シンプルクリアフロー機能は、送受信する信号のずれや揺らぎを抑えてカラー画像のノイズを低減し、血流を鮮やかに表示する。
モニターは従来の15型スタンダード型から18.5型Full HDワイド型となり、最大表示サイズが従来比136%に拡大した。一方で、装置の奥行きは従来と同じ長さに抑えている。使いやすい操作ボタンや、表示テキストが読み取りやすいフォントを採用し、操作性も向上。また、コントロールパネル部の最大上下昇降幅が、従来の120mmから250mmに拡大している。
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