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デンソーの水電解装置が火力発電所に、JERAと実証実験:脱炭素
デンソーとJERAは固体酸化物形水電解装置や排熱を利用した高効率水素生成技術の開発と、火力発電所での実証試験を行う。
デンソーとJERAは2024年8月5日、固体酸化物形水電解装置(SOEC)や排熱を利用した高効率水素生成技術の開発と、火力発電所での実証試験を行うと発表した。グローバルなグリーン水素やアンモニアのサプライチェーン構築の早期実現につなげる。
共同開発や実証実験では、デンソーが開発する電解電力200kWのSOECを使用する。SOECはセラミック膜を電解質として高温で動作し、水蒸気を電気分解して水素を製造する。他の水電解の方式と比べて必要な電気エネルギーが少ないことが特徴だという。その排熱を活用した高効率水素生成技術などを開発し、2025年度からJERAの火力発電所構内で実証実験を実施する。
また、電解電力200kWでの実証実験の結果を基に、複数のSOECを組み合わせて数千kWへの拡大も目指す。
JERAは2050年に国内外の事業から排出されるCO2を実質ゼロにするため、水素やアンモニアのサプライチェーン構築に取り組んでいる。火力発電にはよりクリーンな燃料を導入し、発電時にCO2を排出しないゼロエミッション火力を追求している。
デンソーが2035年のカーボンニュートラル実現に向けて取り組んでいる領域の1つがエネルギー利用だ。水素製造はエネルギー利用に不可欠であるとし、自動車向けのシステム開発で培った技術を応用し、安定性や効率性の高いSOECの開発に取り組んでいる。
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