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メーカー再生の「リファービッシュ家電」、購入経験は4%にとどまる:脱炭素
GfK Japanは、リファービッシュ品の購入経験者は4.0%にとどまるとの調査結果を発表した。購入未経験者のうち、今後リファービッシュ品を利用したいと回答した割合も4.0%だった。
GfK Japanは2024年7月11日、リファービッシュ(メーカー再生)家電に関する調査の結果を発表した。回答者のうち4.0%が、実際にPCやタブレット、スマートフォン、テレビなどのリファービッシュ品を購入した経験があると答えた。
また、購入経験がないと回答した人のうち、約4%が「今後リファービッシュ品を利用してみたい」と答えた。この層が実際の購入につながった場合、既に購入経験がある4.0%を加えて、8%弱にまで利用者が増加することとなる。
リファービッシュ品とは、メーカーが、不具合の生じている箇所の部品交換や製品内部の清掃、性能検査、外観検査などを済ませた製品を指す。環境配慮の観点からも、近年、家電メーカーの多くがリファービッシュ品の取り組みを進めている。
家電の購入、所有の仕方が多様化していることから、今後、リファービッシュ家電市場の展開が期待される。
なお、調査は2024年4月17〜23日に、日本在住の18〜69歳の男女を対象として実施。5295人が回答した。
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