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再生材使用の詰め替えパックを製品化、花王が23年のごみ削減活動を報告脱炭素

花王は、プラスチック包装容器の削減/再資源化の取り組みについて2023年の進捗を公表し、水平リサイクルにより再生材料を一部使用した詰め替えパックを初めて製品化したことなどを明らかにした。

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 花王は2024年4月22日、資源循環型社会の実現に向けたごみ削減活動について、2023年の進捗状況を公開した。主な実績として、水平リサイクルにより、再生材料を一部に使用した詰め替えパックを初めて製品化したことなどを明らかにした。

 同社は、2040年までに「ごみゼロ」、2050年までに「ごみネガティブ」を目指している。ごみネガティブとは、プラスチック包装容器の使用量よりも、再資源化に関与した量の方が多い状態のことを指す。同社では事業活動で使用、排出するプラスチック包装容器を可能な限り削減した上で、社会に排出されたプラスチック廃棄物を活用して製品やサービスを展開することで、これらの目標を達成する。

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2040年「ごみゼロ」、2050年「ごみネガティブ」実現に向けたロードマップ[クリックで拡大] 出所:花王

 「リデュースイノベーション」の取り組みでは、プラスチック使用量を減らした包装容器の開発や、再生プラスチックと植物由来プラスチックの使用促進で、化石由来プラスチックの使用料を2050年までにゼロにすることを目指す。2023年には、パウチ包装を採用した衣料用洗剤と、詰め替えボトルの肉厚を薄くした食器用洗剤を発売した。包装容器への化石由来プラスチック使用量は7万4000tで、2022年から1万4000トン減少した。

 また、社会に排出されたプラスチック廃棄物を再資源化し、自社製品に活用する「リサイクルイノベーション」により、ごみゼロ、ごみネガティブを達成する。2023年には、包装容器の6%に再生プラスチックを導入したほか、一部に使用済み詰め替えパックを使用した「リサイクルつめかえパック」を製品化した。花王が関与したプラスチック再資源化率は6%になり、2022年から3ポイント上昇した。

 こうした包装容器の技術を社会に提供することで、社会全体のプラスチック使用量の削減にもつなげる。他に、工場と事業場で発生する廃棄物の削減やリサイクルにも取り組む

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