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ローカル5Gの技術実証が行える製造業向けラボ AMRなどと併せて導入効果も明確化ものづくり ワールド[東京]2024

NTT東日本は「日本ものづくりワールド 2024」で、実証施設である「ローカル5G×スマートファクトリー&ロジスティクスラボ」の紹介展示などを行っている。

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 NTT東日本は「日本ものづくりワールド 2024」(2023年6月19〜21日、東京ビッグサイト)内の「第2回 製造業DX展」に出展し、製造業や物流施設向けのローカル5Gマネージドサービス「ギガらく5G」と、実証施設である「ローカル5G×スマートファクトリー&ロジスティクスラボ」の紹介展示などを行っている。本稿では後者について取り上げる。

約半年で100社が来場

 ローカル5G×スマートファクトリー&ロジスティクスラボは2024年1月に本格展開を開始した施設で、製造業や物流業でのローカル5Gのユースケースが見学できる。

 具体的には、工場間の無人搬送車やAMR(自律搬送ロボット)、外観検査機器、電動ナットランナーなどをローカル5Gと接続した際のデモを体験できる。例えば、電動ナットランナーの場合は、ねじの締め付け本数やトルクなどを計測してリアルタイムで外部システムに送信するデモが見学できる。無人搬送車やAMRなどの機器はNTT東日本のパートナー企業が提供しており、既にローカル5G環境との接続検証は済んでいる。来場者が持ち込んだ機器で、ローカル5G接続の実証や動作検証を行うことも可能だ。

ローカル5G×スマートファクトリー&ロジスティクスラボでデモ体験可能なeve autonomyが提供する無人搬送サービス「eve auto」
ローカル5G×スマートファクトリー&ロジスティクスラボでデモ体験可能なeve autonomyが提供する無人搬送サービス「eve auto」[クリックして拡大]
同じくデモ体験可能なアトラスコプコの電動ナットランナー
同じくデモ体験可能なアトラスコプコの電動ナットランナー[クリックして拡大]

 現時点で来場社数は100社を超えている。来場者像としては、スマートファクトリー化を進める中で、Wi-Fiやキャリア5Gを利用しているが、電波干渉が生じて通信接続がうまくいかない、そもそも山間部などで通信キャリアの電波が届かないといった悩みを抱える企業などを想定する。ローカル5Gを起点に、さまざまな機器や設備、システム間の連携を推進する取り組みを後押しする。

 ローカル5Gは1つの基地局でカバー可能なエリア面積が、Wi-Fiの1つのアクセスポイントと比べてより広範囲に及ぶことが特徴だ。無人搬送車やAMRが通信エリアをまたいで移動する場合でも、ハンドオーバー機能によって通信の途絶リスクを減らして、移動体を一時停止させることなく運用できる点を強みとする。

 ローカル5G導入で課題視される投資対効果に対しては、NTT東日本の担当者は「当社は他企業と比べると比較的安価に環境を構築することができる」と説明する。これに加えて、ローカル5Gが持つ低遅延かつ大容量という利点だけでなく、自動化機器や設備と組み合わせて提案することで、「業務量を具体的にどのくらい削減できるかを分かりやすく示せるようにしている」(同担当者)と語る。

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