ARで掃除した経路をリアルタイムで可視化、ダイソンが無駄のない掃除体験を提案:ARニュース
Dysonは掃除した場所をリアルタイムで可視化し、効率的な掃除を可能にするARツール「Dyson CleanTrace」を発表した。コードレス掃除機「Dyson Gen5detect」とLiDARセンサー搭載スマートフォンを組み合わせて利用する。
Dyson(ダイソン)は2024年4月9日、掃除した場所をリアルタイムで可視化し、効率的な掃除を可能にするAR(拡張現実)ツール「Dyson CleanTrace(ダイソン クリーントレース)」を発表した。同年6月以降、各国で順次販売を開始する予定。
Dyson CleanTraceは、専用アプリ「MyDyson」がインストールされたLiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)センサー搭載スマートフォンを、コードレス掃除機「Dyson Gen5detect」に装着した専用ホルダーにセットして使用する。
LiDARセンサーの情報を基に部屋のマップを作成し、AR技術によって掃除した経路をリアルタイムに色付けして投影してくれる。さらに掃除完了後は、Dyson Gen5detectから取り外したスマートフォンで部屋を見渡すことで掃除していない場所を確認できる。同社の公式YouTubeチャンネルに利用イメージを紹介した動画が公開されている。
Dyson Gen5detectは、標準機能としてセンサーでごみの粒子の量と大きさをカウントし、掃除の結果を数値化する粒子分析技術を備えており、Dyson CleanTraceとの組み合わせによって、「床が本当にきれいになることを証明できる」(プレスリリースより)という。
同社は、掃除し忘れてしまう場所があったり、同じ場所に何度も掃除機をかけたりといった日常的な掃除の課題を解決すべく、ロボット掃除機「Dyson 360 Vis Nav」の掃除方法からヒントを得て、同社のさまざまなテクノロジーを集結し、Dyson CleanTraceの開発を行った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- “薄い刃”のようなレーザーで目に見えないほこりを可視化する新しい掃除機
ダイソンは2021年5月26日、クリーナーヘッドに搭載したグリーンレーザーで床面の微細なほこりを可視化するコードレス掃除機「Dyson V12 Detect Slim」シリーズを販売開始すると発表した。レーザーでほこりを可視化する仕組みを取り入れたのは同社製品では初めて。 - ブラシ同士の縫合などで25%軽量化、ダイソンが新型コードレス掃除機発売
ダイソンは2020年6月22日、従来機種と比べて本体重量を25%軽量化したコードレス掃除機「Dyson Digital Slim」の製品発表会をオンラインで開催した。新開発したクリーナーヘッド部分はブラシ部分の連結方式を工夫したことで、従来製品と比べて40%の軽量化に成功した。 - ダイソンの革新的製品は失敗の集大成から生まれた――「DC74」「AM09」を発表
ダイソンは、新型コードレス掃除機「ダイソン Fluffy コードレスクリーナー DC74 モーターヘッド」と、暖房と送風機能を搭載した「ダイソン Hot+Cool ファンヒーター AM09」を発表。開発責任者が、製品デザインや新製品開発における3Dプリンタ活用についても明かした。 - ついに本命登場!? 「ヒトの目」を備えたダイソンが提案するロボット掃除機
ダイソンは、サイクロン式ロボット掃除機「ダイソン 360 Eye ロボット掃除機」を世界同時発表し、日本でプレス向け説明会を開催。創業者であるジェームズ・ダイソン氏自ら新製品の特長や優位性をアピールした。 - アイティメディアの受付エリアをiPhoneでサクッと3Dデジタルツイン化してみた
2022年4月に日本法人を設立したMatterport(マーターポート)。同社が提供するスマホ向けの空間3Dキャプチャーアプリ「Matterport Capture」と、間もなく国内での販売が開始されるモーター駆動式自動回転雲台「Matterport Axis」を用いて、アイティメディアの受付エリアの空間3Dキャプチャーを行ってみた。 - 「iPad Pro」のLiDAR機能を利用した3D点群取得アプリを発表
プロノハーツは、「iPad Pro」のLiDAR機能を使って3D点群を取得できるアプリ「pronoPointsScan」を発表した。色情報の付加やXYZRGB形式のテキストファイル出力、VR表示に対応する。