「iPad Pro」のLiDAR機能を利用した3D点群取得アプリを発表:3Dスキャナーニュース
プロノハーツは、「iPad Pro」のLiDAR機能を使って3D点群を取得できるアプリ「pronoPointsScan」を発表した。色情報の付加やXYZRGB形式のテキストファイル出力、VR表示に対応する。
プロノハーツは2020年9月28日、Appleが提供する「iPad Pro」のLiDAR機能を使って3D点群を取得できるアプリ「pronoPointsScan」を発表した。App Storeよりダウンロードし、5回まで無料で利用できる。860円で無制限に利用でき、月100本の販売を見込む。
pronoPointsScanが取得した点群には、カメラ画像の色情報も付加され、その場でプレビュー表示が可能だ。XYZRGB形式のテキストファイル出力に対応しており、CADやCGアプリなどで利用できる。また、同社のVR(仮想現実)システム「pronoDR バージョン3.0」にインポートすれば、CADデータと3D点群を重ねてVR表示できる。
使い方も簡単だ。アプリを起動後、対象物にiPad Proを向けてスキャンボタンを押すだけで、実物の画像に重ねてスキャン結果の点群が表示される。ボタンを押すごとに範囲内の点群が取得され、位置を変えて繰り返しボタンを押すたびに点群が重なって取得される。
スキャン途中の点群のみを表示して確認する点群ビュワーや、ノイズと判断される点群を自動で除去するノイズ除去機能を搭載する。取得した点群データは、iPad Pro標準のファイルアプリとしてiPad内に保存され、iCloudなどを経由してPCなど他の環境へコピーできる。
対象機種は、iPad Pro(第4世代)12.9インチディスプレイ、iPad Pro(第2世代)11インチディスプレイ以降のLiDAR搭載機種。2020年秋発売予定の新型iPhone12シリーズ以降のLiDAR搭載機種にも、順次対応していく。
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