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5G「ミリ波帯」の通信品質改善へ、TOPPANとNECが共同実証:製造マネジメントニュース
TOPPANホールディングスとNECは、28GHz帯ローカル5G基地局と、意匠性のあるミリ波反射シートを用いて、5Gにおけるミリ波帯の通信品質改善に関する実証実験を行う。
TOPPANホールディングスとNECは2024年3月13日、5Gにおけるミリ波帯の通信品質改善に関する実証実験を共同で行うと発表した。
共同実証実験は、NEC CONNECT 5G Lab(神奈川県川崎市)にて2024年4〜6月に行う。NECの28GHz帯ローカル5G基地局と、TOPPANホールディングスの木目調や大理石調の意匠性のあるミリ波反射シートを用いて、5Gの室内電波不感エリアの解消を目指す。
両社は2023年に、意匠性のないミリ波反射シートを使った電波通信品質改善の事前検証を実施しており、今回はより実利用に近い環境での通信品質の改善効果を検証する。
5Gにおけるミリ波帯は、大容量データを高速伝送できることから、遠隔監視や高精細な動画配信、テレビ会議などのデジタルサービスへの活用が期待されている。しかし、ミリ波帯は電波の減衰が大きく直進性も高いため、建物などの遮蔽物によって電波が届かない不感地帯が発生しやすいという問題がある。今回の共同実証により、社会実装に向けた取り組みを加速する。
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