コニカミノルタとアンリツ、食品工場DX推進に向けたソリューションを共同開発:製造マネジメントニュース
コニカミノルタとアンリツは、食品工場のDX推進に向けたソリューションを共同開発する。また、アンリツのローカル5G体験施設「ANRITSU 5G LAB」にて、両社の技術を生かしたソリューションの展示を開始した。
コニカミノルタは2022年10月31日、食品工場のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けたソリューションをアンリツと共同開発すると発表した。また、アンリツのローカル5G体験施設「ANRITSU 5G LAB」にて、両社の技術を生かしたソリューションの展示を開始した。
食品工場向けDXソリューションの共同開発において、アンリツは、状態計測や遠隔監視などの技術力を生かし、工場の生産設備やセンサーを連携。生産工程や統計情報を一元的に管理して可視化、共有できるソリューションを提供する。
コニカミノルタは、画像IoT(モノのインターネット)の共創型プラットフォーム「FORXAI(フォーサイ)」のAI(人工知能)技術や、映像の記録、見守りに適したカメラ、エッジデバイスなどを提供し、アンリツのソリューション開発を支援する。
ANRITSU 5G LABでは、AIによる画像解析を活用して作業者の姿勢や滞在時間を検出し、労働災害の発生リスクを抑制する「工場内見守りソリューション」を展示する。同年11月からは、作業者の動作をAI解析で判別して、管理者や作業者の負荷を軽減し、歩留まりの最適化を図る「オペレーション支援ソリューション」の展示を予定している。
両社は今後、ANRITSU 5G LABを開発拠点とし、食品工場向けDXソリューションの具体化に向け、コニカミノルタの研究開発拠点「Innovation Garden OSAKA Center」と接続して遠隔実証環境を構築するなど、共創を進めていく。
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