NTTドコモとNEC、オープンRANサービスをグローバル展開へ 合弁会社設立:製造マネジメントニュース
NTTドコモとNECは、オープンRANサービス「OREX Packages」をグローバルに提供する合弁会社「OREX SAI」を設立する。海外通信事業者などの顧客の要望に合ったモバイルネットワークを企画、構築し、保守、運用を含むフルスタックのサービスとして、OREX Packagesを提供していく。
NTTドコモとNECは2024年4月1日、オープンRANサービス「OREX Packages」をグローバルに提供する合弁会社「OREX SAI(オーレックス サイ)」を設立する。準備金を含む資本金は160億円で、株主構成はNTTドコモが66%、NECが34%となる。
OREX Packagesは、NTTドコモのオープンRANサービスブランド「OREX」が提供する、各通信事業者の要望に応じて、「OREX RAN」「OREX SMO」「OREX Services」を組み合わせたサービス。
新たに設立するOREX SAIでは、海外通信事業者などの顧客の要望に合ったモバイルネットワークを企画、構築し、保守、運用を含めたフルスタックのサービスとして、OREX Packagesを提供する。オープンRANの構築に必要なネットワーク機器、ソフトウェアなどを提携企業の「OREX PARTNERS」から現地調達し、システムの動作検証をした上で、最適なモバイルネットワークを提供していく。
これまで両社は、OREX PARTNERSと協力してオープンRANの取り組みを進めてきたが、本格的に海外展開の段階を迎えるにあたり、現地での製品、サービスの提供体制を整備することが課題となっていた。ドコモの持つオープンRANのノウハウと、NECがこれまで展開してきた50以上の国や地域での事業基盤やグローバルにおけるSIケイパビリティを活用することで、より迅速な海外展開が可能になるとして、OREX SAIを設立した。
OREX SAIは今後、高品質かつ低消費電力のオープンRANの早期普及に努めていく。また、NTTグループが進めるIOWN構想(光技術を用いたインフラ基盤構想)に用いるオールフォトニクス・ネットワークの伝送区間への適用や、光電融合デバイス搭載の低消費電力サーバのネットワーク機器への適用などを進めるとしている。
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