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バッテリーレス漏水センサーを用いたIoT開発キットを販売開始:製造業IoT
アットマークテクノ、エイブリックおよびソラコムは、漏水検知IoT開発キットを共同開発した。エイブリックの無線式「バッテリーレス漏水センサー」とアットマークテクノの「Armadillo-IoTゲートウェイ A6E」をセットにしている。
アットマークテクノ、エイブリックおよびソラコムは2024年2月7日、漏水検知IoT(モノのインターネット)開発キットを共同開発したと発表した。販売はチップワンストップが担当する。価格(税込み)は、20セット限定のキャンペーンが7万2160円、その後は通常価格の9万200円となる。
同キットは、エイブリックの無線式「バッテリーレス漏水センサー」とアットマークテクノの省電力な「Armadillo-IoTゲートウェイ A6E」をセットにしたもの。アットマークテクノの「Node-RED」コンテナ(サンプルプログラム)をインストールすることで、容易に接続できる。
また、ソラコムの「SORACOM IoT SIM」、ダッシュボード作成および共有サービス「SORACOM Lagoon」などのプラットフォームサービスも利用可能(別途契約が必要)で、サーバやアプリケーションを準備せずに開始できる。
ソラコムは、同社が運営する「IoT DIYレシピ」のWebサイトで、同キットを用いた開発手順書「IoTで漏水を検知」を無償で公開した。同手順書を参考にすることで、ユーザー自身でPCやタブレットでの表示、メール通知といったシステムを構築できる。さらに、信号灯やUSBカメラの追加接続にも対応している。
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