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「Armadillo-IoT」の省電力モデルが進化、I/O機能強化しコンテナ活用も組み込み開発ニュース(1/2 ページ)

アットマークテクノは、IoTゲートウェイ「Armadillo-IoTシリーズ」の最新製品となる「Armadillo-IoT A6E」を発表した。省電力を特徴とする「Armadillo-IoT A6」をベースに外部接続インタフェースを強化するとともに、IoT機器向けのLinux OS「Armadillo Base OS」を搭載して、コンテナ上でのアプリケーション動作や差分アップデートなどに対応した。

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 アットマークテクノは2022年7月26日、オンラインで会見を開き、IoT(モノのインターネット)ゲートウェイ「Armadillo-IoTシリーズ」の最新製品となる「Armadillo-IoT A6E(以下、A6E)」を発表した。省電力を特徴とする2021年1月発表の「Armadillo-IoT A6(以下、A6)」をベースに、IoTゲートウェイで広く利用されている外部接続インタフェースを強化するとともに、同年9月発表の「Armadillo-IoTゲートウェイ G4(以下、G4)」で初めて採用したIoT機器向けのLinux OS「Armadillo Base OS」を搭載することで、コンテナ上でのアプリケーション動作や差分アップデートなどに対応した。まずは2022年10月に、LTE-M通信機能を備える「Cat.M1モデル」の開発セットを発売し、その後LANインタフェースや無線LAN機能を持つ「LANモデル」、通常のLTE通信機能を備える「Cat.1モデル」を順次投入する計画だ。Cat.M1モデル、LANモデルの開発セットの価格(税込み)は3万6300円。

「Armadillo-IoT A6E」の特徴
「Armadillo-IoT A6E」の特徴。省電力ゲートウェイ「Armadillo-IoT A6」の進化版となる[クリックで拡大] 出所:アットマークテクノ

 A6は、NXPセミコンダクターの省電力プロセッサ「i.MX6ULL」と、タレスDISのLTE-Mモジュール「EMS31-J」を採用するとともに、Shutdownモードで1mW、Sleepモードで100mW、Activeモードで500mWなど消費電力を抑え、起動時間もShutdownモードから10秒、Sleepモードから1秒など、IoTゲートウェイを運用する際の消費電力のフットプリントを小さくする設計を特徴としている。今回発表のA6Eは、A6のプロセッサやLTE-Mモジュールは変更していないものの、実用面での外部接続インタフェース機能を強化し、最新のソフトウェアパッケージであるArmadillo Base OSの採用によりIoT時代に適応した長期運用への対応を進めた進化版モデルとなる。

 外部接続インタフェースでは、3.5mm端子台を組み込むことで、RS485(半二重)×1、接点出力(DI)×2、接点入力(DO)×2を追加した。アットマークテクノ 代表取締役の實吉智裕氏は「当社がIoTゲートウェイを事業展開する中で、これまで実績的によく使われてきたものを標準搭載した」と語る。これらの他、A6Eの筐体内に収納できる拡張ボードを用いれば、UART、GPIO、I2C、SPI、CAN、PWMなどのインタフェースも利用可能である。拡張ボードを接続する2.54mmピンヘッダを利用して、外部接続インタフェースをさらに追加することもでき、専用の大きい筐体も用意する計画である。

「Armadillo-IoT A6E」で強化した外部接続インタフェース
「Armadillo-IoT A6E」で強化した外部接続インタフェース[クリックで拡大] 出所:アットマークテクノ
拡張ボードを筐体内に格納拡張ボードを並べて外部接続インタフェースを追加 拡張ボードを筐体内に格納するだけでなく(左)、拡張ボードを並べて外部接続インタフェースをさらに追加することもできる(右)[クリックで拡大] 出所:アットマークテクノ

 Armadillo Base OSは、Linux OSとネットワークマネージャー、コンテナエンジン、ソフトウェアアップデートなどを含めて容量200MBとコンパクトに収めた。ブートローダー、OS、コンテナ上のアプリケーションは全て二面化しており、差分更新やロールバックが可能になっている。「A6Eは高速とはいえないLTE-Mでの通信が前提になっており、アップデートのための通信を最小限に抑えられる差分更新は有用だ」(實吉氏)。

「Armadillo Base OS」の構成差分更新やロールバックも可能 「Armadillo Base OS」の構成(左)。差分更新やロールバックも可能だ(右)[クリックで拡大] 出所:アットマークテクノ

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