IoT機器プラットフォームにデバイス運用管理クラウドサービスを追加:製造業IoT
アットマークテクノは、IoT機器プラットフォーム「Armadillo」向けに、デバイス運用管理クラウドサービス「Armadillo Twin」を開発した。2024年2月にサービス開始予定だ。
アットマークテクノは2023年10月24日、IoT(モノのインターネット)機器プラットフォーム「Armadillo」向けに、デバイス運用管理クラウドサービス「Armadillo Twin」を開発したと発表した。2024年2月にサービス開始予定で、価格(税別)は1契約当たり月1万円、デバイス1台あたり月300円で、1台から利用できる。
Armadilloは、産業用途向けで小型かつ省電力のCPUボードおよびIoTゲートウェイによる組み込みプラットフォームだ。Armadillo Twinでは、登録したデバイスの死活監視のほか、CPU使用率、温度、メモリ使用量、モバイル回線の電波状況、ストレージの空き容量や寿命などの遠隔監視ができる。異常時にはアラートメール機能による検知も可能だ。
デバイス上で任意のコマンドを実行する遠隔操作にも対応。固定グローバルIPアドレスを必要としないため、通信回線の契約を安くでき、サイバー攻撃のリスクも抑制する。また、登録されているデバイスをグループ化でき、グループに対する一括実行や時刻を指定するなどのスケジュール実行の機能も搭載している。
遠隔からのOTA(Over the Air)によるソフトウェアアップデート機能により、セキュリティの維持や新機能の提供も可能だ。同社のArmadillo Base OSとの連携で、不正ソフトウェアのアップデートを防ぐ署名検証機能や、アップデート失敗時に元の状態に戻すロールバック機能が利用できる。
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