GUI付き産業機器の開発を容易にする、エッジAI処理向けNPU搭載CPUボード:組み込み開発ニュース
アットマークテクノは、エッジAI処理向けのNPUを搭載したCPUボード「Armadillo-X2」を開発した。クロスプラットフォームのソフトウェア開発環境「Flutter」に対応し、GUI付き産業機器の開発を支援する。
アットマークテクノは2022年11月15日、エッジAI(人工知能)処理向けのNPUを搭載したCPUボード「Armadillo-X2」を発表した。クロスプラットフォームのソフトウェア開発環境「Flutter」に対応し、GUI付き産業機器の開発を支援する。2023年2月にArmadillo-X2開発セットを発売する予定で、価格は3万9600円だ(税込)。
Armadillo-X2は、NXPセミコンダクターズ製の「i.MX 8M Plus」プロセッサと2GB RAM、10GB ROMを搭載する。NPUによる高速AI処理に加えて、GPUによる画面表示やH.264などのビデオエンコーダー、デコーダー処理もできる。大きさは115×75mmだ。
今回、Armadillo-X2が対応したFlutterは、Googleが開発したオープンソースのソフトウェア開発環境となる。Android、iOSなどのスマートフォン環境や、Linux、WindowsなどのPC環境用アプリケーションを開発できる。これにより、産業機器でもモダンなGUIを提供可能なこと、多くの開発者が取り組みやすいという利点を有する。
また、静電容量タッチパネルタイプのADLINK製産業用タッチモニター「OM Series」との接続および動作を検証済みだ。OM Seriesには10.1型、15.6型、21.5型サイズのLCDパネルがあり、Flutterと組み合わせることで、GUI付き産業機器の迅速な開発を可能にする。
OSは、セキュアで堅牢なコンテナアーキテクチャを採用した「Armadillo Base OS」を搭載する。コンテナアプリケーションの追加が容易で、ソフトウェア更新システムも標準で提供する。
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