マツダが六本木に新拠点、異業種との共創や採用活動に注力:製造マネジメントニュース
マツダは東京都港区六本木に新たな価値創造に取り組む仲間づくりの場「マツダイノベーションスペース東京」を開設した。
マツダは2024年2月16日、東京都港区六本木に新たな価値創造に取り組む仲間づくりの場「マツダイノベーションスペース東京」を開設したと発表した。東京都内に既にある拠点とは異なり、従来の自動車ビジネスの枠組みを超えて人材やパートナーに出会い、対面でコミュニケーションを取りながら共創活動を行う場と位置付ける。
ITやMaaS(Mobility-as-a-Service、自動車などの移動手段をサービスとして利用すること)といった専門人材の採用、電動化を含む領域での新たなビジネスパートナーとの交流、新事業の開拓、社内のワークショップなど、社内外の共創を促進する。採用活動でも活用する。
マツダイノベーションスペース東京は、六本木ヒルズ森タワー33階に構える。延床面積は420m2で、最大80人が常駐して活動できるとしている。まずは、MaaS事業準備室や人事本部などから20人で共創活動を始める。
マツダは首都圏に複数の拠点を持つ。千代田区霞が関に東京本社が、横浜市神奈川区にマツダR&Dセンター横浜がある。東京本社は広報/渉外活動で、マツダR&Dセンター横浜はモノづくりに関わる開発や産学官の連携、ユーザーとの交流などで活用してきた。新しい場所に拠点を設けることで、これまでの場所を出て共創の輪を広げていく意識を醸成する。
新拠点では、共創活動で一緒に働きながら人材確保につなげるキャリア向けの新たな採用制度も開始する。兼業や副業でマツダと共創してもらうための制度も今後詰める。新卒採用向けのインターンシップの対応部門や受け入れ人数も拡大する予定だ。
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