パナソニック インダストリーが虎ノ門に本社を移転し部門集約、顧客共創機能も:製造マネジメントニュース
パナソニック インダストリーは2024年2月1日、東京・虎ノ門に設けた新拠点「Innovation HUB TOKYO」をオープンするとともに、本社機能を大阪府門真市から同拠点に移転したことを発表した。
パナソニック インダストリーは2024年2月8日、同月1日から東京・虎ノ門に設けた新拠点「Innovation HUB TOKYO」をオープンするとともに、本社機能を大阪府門真市から同拠点に移転したことを発表した。
Innovation HUB TOKYOは虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(東京都港区)の22階と23階に入居する。延べ床面積は6800m2で、本社部門とマーケティング部門に加え、東京都内に分散していた開発部門、営業部門を集約し一体運営できる体制を構築する。
また、製品評価などを行うためのさまざまな実験室もあり、Innovation HUB TOKYOの名前の通り「人(知)」「技術」のコラボレーションを生み出すイノベーティブなオフィス空間となっている。社外との共創を促進するだけでなく、社内の技術や営業部門、本社部門など組織を超えたメンバーの入り交じりによるシナジー創出を目指したオープン設計によるコミュニケーションスペースを数多く備えているという。
同社は2030年にありたい姿として「未来の兆しを先取り、お客様と共に社会変革をリードする」というビジョンを掲げている。Innovation HUB TOKYOの開設により、2030年ビジョン実現に向けた取り組みを加速していく方針である。
なお、パナソニックグループの事業会社が東京に本社を移転するのは、2017年10月のパナソニック コネクト(前身のコネクティッドソリューションズ社時代)、2022年4月のパナソニックに次いで3社目となる。また、パナソニック オートモーティブシステムズは2022年4月の事業会社化に合わせて本社を横浜市都筑区としている。
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