ホンダ「プレリュード」復活、マツダもコンパクトスポーツカーを披露:ジャパンモビリティショー2023
ホンダとマツダは「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」において、スポーツモデルのコンセプトを初公開した。
ホンダとマツダは「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー、旧東京モーターショー)」(プレスデー:10月25日〜26日、一般公開日:10月28日〜11月5日、東京ビッグサイト)において、スポーツモデルのコンセプトを初公開した。
「デートカー」復活
ホンダは2022年4月に開催した事業説明会において、2020年代半ばの投入を目指して電動スポーツモデルの開発を進めていることを発表。スペシャリティモデルとフラグシップモデルの2車種を開発中で、日本を含めてグローバルに展開する方針を示していた。
ジャパンモビリティショーでは、そのスペシャリティモデルのコンセプトとして「PRELUDE Concept(プレリュード コンセプト)」を披露した。ホンダ 取締役 代表執行役社長の三部敏宏氏は「ホンダだからこそできる操る喜びを届けられるよう、現在鋭意開発を進めている」とコメントした。
プレリュードは前奏曲や先駆けを意味し、本格的な電動化時代にホンダのスポーツマインドを体現するモデルの“先駆け”として名付けた。そして、1978年の初代モデルから1996年の5代目モデルまで展開された2ドアクーペのプレリュードと同名でもある。プレリュード コンセプトは、どこまでも行きたくなるような気持ちよさと非日常のときめきを感じさせるスペシャリティモデルと位置付けている。
2ローターの電動コンパクトスポーツ
マツダはコンパクトスポーツカーのコンセプト「ICONIC SP(アイコニック エスピー)」を世界初公開した。「クルマが好き」「純粋に楽しいクルマが欲しい」という気持ちに応えながら、環境性能が求められる事態に適合した新しいジャンルのスポーツカーだとしている。
2ローターのロータリーEVシステムを採用するとともに、走りの良さを想起させる低重心のプロポーションとした。ロータリーエンジンをクルマの中央部に寄せて搭載することで、低いボンネットを実現する。ロータリーEVシステムによる出力の高さや前後50対50の重量配分により、優れた運動性能を実現することを目指す。
発電用のロータリーエンジンをカーボンニュートラル燃料で駆動し、搭載バッテリーを再生可能エネルギー由来の電力で充電すれば実質ゼロエミッションで走行することができるという。屋外でのレジャーや災害発生時には、外部に電力を供給できる。1家庭で必要な電力を1週間以上給電する。
車両サイズは全長4180×全幅1850×全高1150mmで、ホイールベースは2590mmとしている。車両重量は1450kg、最高出力は370PSでパワーウエイトレシオが3.9となる。ボディーカラーの「VIOLA RED」は、赤色を大切にする思いや、前向きに生きる人の輪を広げる企業理念を意識して開発した。鮮やかな発色と、造形を際立たせる陰影感の両立を目指した。
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