キヤノンの電卓として初めて植物由来の原料を採用したタイプを発売:材料技術
キヤノンマーケティングジャパンは、キヤノンの電卓として初めて植物由来の原料を採用し環境に配慮した12桁卓上電卓「HS-1220TUB」や「TS-122TUB」、12桁ミニ卓上電卓「LS-122TUB」を2月下旬から発売する。
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は2024年2月8日、キヤノンの電卓として初めて植物由来の原料を採用し環境に配慮した12桁卓上電卓「HS-1220TUB」や「TS-122TUB」、12桁ミニ卓上電卓「LS-122TUB」を2月下旬から発売すると発表した。
エコマークやバイオマークの認定を取得
キヤノングループが掲げる企業理念「共生」のもと、キヤノンMJグループは環境問題を重要な経営課題と捉えており、サステナビリティ経営を推進している。発売する3モデルは全て、植物由来の原料を利用して作られるバイオマスプラスチックや、再生プラスチックを採用。エコマーク、バイオマスマークの認定を取得している他、環境省が定めるグリーン購入法にも適合しており、製造時の環境負荷を低減しエシカル消費を促進する。さらに、単位が大きい数字の認識や入力に便利な「千万単位機能」などを備え、高い利便性や機能性を有している。
HS-1220TUBはオフィスや店舗での会計など実務利用に適したデスクトップサイズの12桁卓上電卓で、文字が大きく見やすい特大画面ディスプレイを採用していることに加え、心地よいクリック感も実現。端の部分を押しても垂直にキー入力ができる「快速入力傾斜キー」を備え、早打ちでも打ち間違えを最小限に抑えられる。なお、数字の1〜9までは凹型傾斜キー、ゼロ(0)とツーゼロ(00)は凸型ラウンドキー、その他はフラットキーと、機能別に3タイプのキー形状を有す。
TS-122TUBもオフィスや店舗での会計など実務利用に適したデスクトップサイズの12桁卓上電卓で、液晶画面の角度を任意に調整できる「フリーアングルチルト機能」を搭載している。
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