ニュース
オムロンが産業用エッジ開発にクラウドネイティブプラットフォームを採用:組み込み採用事例
オムロンは、産業用エッジプラットフォームの開発に「Wind River Studio」を採用した。クラウドネイティブ開発プラットフォームとして活用し、ソフトウェア開発の効率化を目指す。
Wind River Systems(ウインドリバー)は2024年2月1日、オムロンが産業用エッジプラットフォームの開発に「Wind River Studio」を採用したと発表した。
オムロンは、製造業における経済価値と社会価値の両立を目指し、エッジプラットフォームを提供している。今後、ソフトウェア開発の効率化を図るため、DevOpsの推進に向けた最適なクラウドネイティブ開発プラットフォームとして、Wind River Studioを採用した。
Wind River Studioの機能のうち、パイプラインマネジャーを使用したワークフローの自動化およびバーチャルラボとテストオートメーションフレームワークを使ったクラウドネイティブなテスト機能を利用する。さらに、Wind Riverのエコシステムパートナーのツールを統合し、自動化フレームワークに取り込む予定だ。
オムロンは、製品サプライチェーンにおけるカーボンフットプリントの見える化、エネルギーマネジメントのソリューション創造に取り組んでおり、この実証実験で使用するアプリケーション開発にWind River Studioを活用する。
今後は、ソリューションを導入する生産現場のニーズに応じたアプリケーション開発にも同プラットフォームを利用する予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 工場にも広がるコンテナ活用、オムロンの「仮想化制御プラットフォーム」が進化
オムロンは、「EdgeTech+ 2023」において、コンテナ技術を活用した「仮想化制御プラットフォーム」によるリアルタイムモニタリングのデモンストレーションを披露した。 - オムロンが産業用PCをクラウドネイティブへ、「Red Hat OpenShift」の採用で
レッドハットは、オムロンが産業用PC向けに開発を進めている「仮想化制御プラットフォーム」のPoC(概念実証)のコンセプトモデルに、Kubernetesプラットフォーム「Red Hat OpenShift」が採用されたと発表した。 - インテルから独立したウインドリバー、今度はアプティブが4900億円で買収
米国の大手ティア1サプライヤーであるアプティブ(Aptiv)は、リアルタイムOS「VxWorks」や組み込みLinux「Wind River Linux」などのベンダーであるウインドリバー(Wind River Systems)を買収すると発表した。買収金額は43億米ドル(約4900億円)。 - 宇宙デブリ捕獲衛星のソフトウェア基盤に採用されたリアルタイムOS
ウインドリバーのリアルタイムOS「VxWorks」が、衛星を除去するアストロスケールのELSA-M捕獲機を制御するオンボードコンピュータに採用された。 - エアバスの自動空中給油システムの安全認証取得プロセスを支援
ウインドリバーは、「Airbus A330 MRTT」が装備する自動空中給油システム「A3R」の安全認証取得プロセスを支援した。Airbus A330 MRTTは、日中の自動空中給油機能で安全認証を取得した世界初の空中給油機になるという。 - 未来戦闘航空システム開発において、厳格な安全認証要件への適合を支援
ウインドリバーの「VxWorks 653」プラットフォームなどが、BAEシステムズが開発するイギリスの次世代戦闘機テンペストの未来戦闘航空システム開発に採用された。厳格な安全認証要件への適合に活用される。