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宇宙デブリ捕獲衛星のソフトウェア基盤に採用されたリアルタイムOS:組み込み採用事例
ウインドリバーのリアルタイムOS「VxWorks」が、衛星を除去するアストロスケールのELSA-M捕獲機を制御するオンボードコンピュータに採用された。
Wind River Systems(ウインドリバー)は2023年7月19日、同社のリアルタイムOS「VxWorks」が、アストロスケールの宇宙デブリ捕獲衛星「ELSA-M(End-of-Life Services by Astroscale-Multi client)」を制御するオンボードコンピュータに採用されたと発表した。
アストロスケールは、宇宙で増加する有害なデブリを低減するソリューションとしてELSA-Mを開発している。ELSA-Mは、運用を終えた複数の衛星を1度のミッションで確実に捕獲、除去できる。
アストロスケールは、ELSA-Mと衛星とのランデブー運用に必要となる、高い精度やロボティクス、オンボードシステムを提供するソフトウェア基盤としてVxWorksを採用した。VxWorks上のソフトウェアは、捕獲機を制御するシステムのコンピュータビジョン処理の役割を担う。
2025年には、アストロスケール、OneWeb、欧州宇宙機関(ESA)の間で締結したパートナーシップにより、役目を終えた衛星を捕獲する軌道上実証ミッションが実施される予定だ。同ミッションは、長期間宇宙空間に存在した大型クライアント衛星を除去する初めてのケースとなる。
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