ニュース
ファミマが弁当の容器規格を見直し、年間約421tの石油系プラスチックを削減:リサイクルニュース
ファミリーマートは、プラスチック削減の取り組みとして、プライベートブランド「ファミマルKITCHEN」のチルド弁当やチルドすしの容器を変更する。年間約421tの石油系プラスチックを削減する。
ファミリーマートは2024年1月16日、プラスチック削減の取り組みとして、同月よりプライベートブランド「ファミマルKITCHEN」のチルド弁当やチルドすしの容器を変更すると発表した。年間約421トン(t)の石油系プラスチックを削減する取り組みだ。
具体的には、チルド弁当の容器規格を見直し、軽量化することで、プラスチック使用量を約418t削減する。チルドすしの容器や蓋と容器を留めるサイドシュリンクフィルムは、植物由来のバイオマスプラスチックを配合した環境配慮素材に切り替え、合わせて約3tの石油系プラスチック削減効果を見込んでいる。
また、2023年11月からパスタ容器に採用している白色容器を、チルド弁当とチルドすしにも導入。容器やフィルムを印刷する石油系インクの使用を抑制する。
同社は、環境問題をはじめとする社会課題の解決への貢献を目指し、2020年2月に「ファミマecoビジョン2050」を策定した。温室効果ガス(CO2排出量)の削減、プラスチック対策、食品ロスの削減について、それぞれ2030〜2050年に向けた数値目標を設定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- プラスチックの問題とバイオプラの基礎
本連載ではバイオマス由来の2種のプラスチックを組み合わせ開発した、引き伸ばすほど強度が増す透明なフィルム素材を紹介します。今回は、プラスチックの問題や解決策として期待されるバイオプラスチックの基礎について説明します。 - ファミマが生分解性バイオポリマーを使用したスプーンとフォークを発売
カネカのバイオポリマー「Green Planet」を使用したスプーンとフォークが、ファミリーマートの地球環境問題に対する取り組み「コンビニエンスウェア ブルーグリーン」プロジェクトで商品化された。 - バイオプラスチックに未来があると思うワケ
今回はバイオプラスチックの課題や動向について語っています。 - ローソンとファミマが燃料電池トラック導入、トヨタいすゞ日野が車両開発
ローソンとファミリーマートは2021年8月10日、小型トラックタイプの燃料電池車(FCV)による走行実証を開始すると発表した。 - AI搭載ロボットをコンビニエンスストアの飲料陳列業務に導入
ファミリーマートは、AI搭載ロボット「TX SCARA」を「ファミリーマート経済産業省店」に導入した。TX SCARAはTelexistenceのAIシステム「Gordon」を搭載し、従業員の代わりにバックヤード内での飲料補充業務に24時間従事する。 - パナソニックがコンビニ運営に踏み出し、ファミマは無人店舗をためらわず
ファミリーマートとパナソニックは2019年4月2日、パナソニックの佐江戸事業場(横浜市都筑区)の一角に建設していた、IoT(モノのインターネット)を活用する次世代型コンビニエンスストアの実現に向けた実証実験店舗となる「ファミリーマート 佐江戸店(以下、佐江戸店)」を報道陣に公開した。