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医療機器開発の包括的業務提携を終了し、個別取引契約に移行:医療機器ニュース
オリンパスとテルモは、2005年に締結した「医療機器開発に関する包括的業務提携契約」を終了し、個別取引契約に移行することに合意した。今後は個別の取引契約のもと、製品開発と販売において協力体制を継続する。
オリンパスとテルモは2023年10月31日、2005年に締結した「医療機器開発に関する包括的業務提携契約」を終了し、個別取引契約への移行に合意したと発表した。包括的業務提携の目的を達成したとの判断から、今後は個別の取引契約のもと、製品開発と販売において協力体制を継続する。
両社は、資本提携によるパートナーシップの強化、協業推進体制の強化を主な目的として、2005年に包括的業務提携契約を締結。資本提携、製品開発、経営資源の相互活用を実施してきた。
2017年には、資本関係なしでも良好な協力関係が継続できると両社が判断し、資本提携を解消している。
同業務提携下での開発品として、消化器領域における膵、胆管などの内視鏡治療に使用するディスポーザブルガイドワイヤ「VisiGlide」、心臓血管外科領域における内視鏡下大伏在静脈摘出術で使用する「Virtuosaph」がある。これらは、両社の販路を通じて販売している。
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