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遠隔医療で使用できるデジタル聴診器の特許2件が公開:医療機器ニュース
オンキヨー、金沢医科大学、高知県公立大学法人が共同で特許出願した「聴診器および聴診システム」に関する2件の発明が公開された。オンライン診療に適したデジタル聴診器に関わる発明となる。
オンキヨーは2023年10月16日、金沢医科大学、高知県公立大学法人と共同で特許出願した「聴診器および聴診システム」に関する2件の発明が、同月11日に公開されたことを発表した。
2件の発明は、オンライン診療に適したデジタル聴診器に関わるものとなる。1件目は、心電図と同期せずに、第1音と第2音を検出可能にする発明だ。複数のセンサーを採用し、聴診音の大きさに基づいて、心音の第1音と第2音を検出する。2件目は、遠隔地の使用者が、医師の指示により聴診器を適切な身体の位置に当てられるようにする発明となっている。
オンキヨーは、オンライン診療の需要に対応するため、家庭で簡単に使用できる聴診器の開発を進めてきた。これまでの音響機器の開発で培ってきた音に関する技術を基に、聴診音を録音でき、遠隔の医師が確認可能なデジタル聴診器の開発に取り組んでいる。
現在は、デジタル聴診器で取得した聴診音データをクラウドに蓄積し、AI(人工知能)で解析するシステムを開発中だ。これにより、より的確な診療が可能になるとしている。
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