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オリンパスが八王子に本社を移転、全ての事業機能を集約したグローバル本社へ医療機器ニュース

オリンパスは、2024年4月1日付で、現在新宿モノリスにある本社機能を、中核製品である内視鏡の製品や技術の開発を行っている八王子事業場 技術開発センター 石川に移転すると発表した。

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 オリンパスは2023年10月26日、2024年4月1日付で、現在新宿モノリス(東京都新宿区)にある本社機能を、中核製品である内視鏡の製品や技術の開発を行っている八王子事業場 技術開発センター 石川(東京都八王子市)に移転すると発表した。同所は、本社機能とマーケティング、開発含む全ての事業機能を一拠点に集約した「グローバル本社」に生まれ変わる。

オリンパスの八王子事業場 技術開発センター 石川の外観
オリンパスの八王子事業場 技術開発センター 石川の外観。今後グローバル本社となる[クリックで拡大] 出所:オリンパス

 今回の本社機能移転は、コロナ禍におけるリモートワークの導入拡大を経て出勤を前提とはしない働き方が広がる中で、医療機器専業メーカーとなったオリンパスとして進めていく働き方改革の一環に位置付けられる。現在、本社に所属する従業員は約1500人、八王子事業場 技術開発センター 石川に所属する従業員は約5000人。2024年4月1日からは、同社トップである取締役 代表執行役社長兼CEOのシュテファン・カウフマン氏を含めて約6500人がグローバル本社の所属となる。

 同社の新たな働き方改革の方針は「働き方を変える」と「働く場を変える」の2軸が基本的な考え方となっている。「働き方を変える」では、出社とリモートワークを組み合わせた働き方を推奨しており、対面とオンラインによるコミュニケーション双方の利点を組み合わせたハイブリッドワークが中核となっていく。

 「働く場を変える」では、新たな働き方となるハイブリッドワークに最適なオフィス設備やレイアウトの再編に向けて、八王子事業場 技術開発センター 石川のリノベーションを進めている。建屋の改装を中心に進めていくこのリノベーションは、現時点では7つある棟のうち1号棟が完了した段階で、今後2028年度末に向けて各棟で順次進めていく計画である。

オープンな会議スペースオープンな実験室 リノベーションが完了した八王子事業場 技術開発センター 石川の1号棟の様子。部署間の連携を阻むサイロ化からの脱却を重視しており、廊下と隣接するオープンな会議スペースを用意するとともに(左)、技術開発を行う実験室も技術者以外の従業員がオープンにアクセスできるようにする(右)など工夫を凝らしている[クリックで拡大]

 なお、現在本社機能を置く新宿モノリスについては、サテライトオフィスとして活用する予定だ。

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