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日本航空電子の透明フィルムヒーター、車載タッチパネル向け技術の応用で実現CEATEC 2023

日本航空電子工業は、「CEATEC 2023」で、開発中の透明フィルムヒーターと既に販売している車載用タッチパネル用を披露した。

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 日本航空電子工業(JAE)は、「CEATEC 2023」(2023年10月17〜20日、幕張メッセ)で、開発中の透明フィルムヒーターと既に販売している車載用タッチパネル用を披露した。

 透明フィルムヒーターは、高精細印刷技術により高い透明性と通電時におけるムラのない発熱を実現している他、ロールtoロールの印刷技術を活用した低抵抗メタルメッシュ配線を採用することで短時間で高い温度上昇が行える。同社の実験では、銀メッシュを低抵抗メッシュ配線で取り付けた同フィルムに12Vで印加した場合、3分で温度が約60℃上がることが分かっている。そのため、車載センサー/LiDARセンサー、フロントガラスなどの融雪や結露の防止に役立つ。なお、直径4μ〜7μmの低抵抗メタルメッシュ配線に対応している。


通電中の透明ヒーターフィルム[クリックで拡大]

通電中の透明ヒーターフィルムのサーモグラフィー[クリックで拡大]

 JAEの担当者は「他社製品と比較した優位性は、当社が既に自動車で導入実績がある車載用タッチパネルで採用している低抵抗メタルメッシュ配線を活用している点だ。そのため、既に当社の車載用タッチパネルを利用し、機能に満足しているユーザーも安心して使える」と話す。一方、車載用タッチパネルと異なり同フィルムは車外で利用されるケースも想定されるため、耐候性などの向上に向けて開発を進めている。

 車載用タッチパネルは、低抵抗メタルメッシュ配線により高感度を実現している。具体的には、同フィルムから150mmの距離での近接検出や100mmの距離でのジェスチャーによる操作に応じる。さらに、透明フィルム基材により曲面やステルスデザインに対応している。

 また、現在は、同社の低抵抗メタルメッシュ配線技術と東レの感光性導電材料「レイブリッド」を組み合わせた車載用タッチパネルの開発も進めている。このタッチパネルは、従来品と比べ、低反射と耐指紋の機能を備えており、視認性に優れている。会場では、このタッチパネルを採用した次世代コックピットモデル「Sensing Console CX-α」もコンセプト展示した。


従来品(左)と低抵抗メタルメッシュ配線技術およびレイブリッドを組み合わせた車載用タッチパネルの開発品(右)[クリックで拡大]

 Sensing Console CX-αは、同タッチパネルの他、表面意匠性を付与したステルスディスプレイ「INPRIMA」、車室内赤外線(IR)カメラ「Photoblack」、コックピット用表皮材「ウルトラスエードnu」、高伸縮で触感が良いモーフィング(飛び出し)スイッチ「REACTIS」などの東レ製品から成る。スマートフォンを設置する場所がへこんだり、タッチパネル上で手を数秒固定するだけで電源が起動したりなど、先進的な機能が搭載されている。


「Sensing Console CX-α」[クリックで拡大]

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