ノルウェー領海で石油や天然ガス鉱区の開発を進める英企業に資本参加:製造マネジメントニュース
石油資源開発は、Longboat Energyの子会社で、ノルウェー領海の石油/天然ガス鉱区で探鉱と開発事業を進めるLongboat Energy Norgeに資本参加する。海外の新たな石油/天然ガス開発権益の確保を図る。
石油資源開発(JAPEX)は2023年5月2日、Longboat Energy(LBE)の子会社で、ノルウェー領海の石油/天然ガス鉱区で探鉱と開発事業を進めるLongboat Energy Norge(LBEN)に資本参加すると発表した。
JAPEXは、LBENの株式の49.9%を取得することでLBEと合意した。最終的には、ノルウェー当局の承認を経て、2023年後半に取得完了する見込みだ。
LBEは、主にノルウェー領北海およびノルウェー海で生じている複数の鉱区権益の10〜30%をLBENを通じて確保しており、ノルウェーの石油/天然ガス事業の拡大を志向している。
今回の資本参加によりJAPEXとLBENは、両社の技術やネットワークなどを生かして、ノルウェー領海の複数の石油や天然ガス鉱区の探鉱、開発可能性、新たな石油、天然ガス鉱区権益などの取得について検討を始める。JAPEXは2023年から3年間で1.5億ドル(約205億円)の投資を見込んでいる。
JAPEXは、2022年3月に策定した「JAPEX経営計画2022-2030」で、世界的にカーボンニュートラルを推進する状況下でも、一定量の石油と天然ガスの需要はあると予測しており、海外の石油や天然ガスの開発権益確保を重点項目の1つに位置付けている。この方針のもと、生産供給インフラが整っている北海を有力エリアであると判断し、今回のLBENへの資本参加に至った。
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