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車載ソフトウェア開発の強化に向けインド企業と戦略的長期契約を締結:車載ソフトウェア
アルプスアルパインは、車載ソフトウェア開発における、Tata Elxsiとの戦略的長期契約を発表した。契約に伴い、インドにあるTata Elxsiの開発拠点内に、アルプスアルパイングローバルエンジニアリングセンターを設立する。
アルプスアルパインは2023年4月7日、車載ソフトウェア開発における、Tata Elxsi(タタエレクシー)との戦略的長期契約を発表した。契約に伴い、インドのティルヴァナンタプラムに位置するTata Elxsiの開発拠点内に、アルプスアルパイングローバルエンジニアリングセンター(GEC)を設立する。
自動運転やコネクティッドサービス、セキュリティの高度化が進むなか、車載ソフトウェアの役割は、今後さらに重要かつ多様化することが予想される。同社は、将来のモビリティ社会に向けた技術力や体制を整備するため、自動車業界向けのシステム設計と技術に強みを持つTata Elxsiと、ソフトウェア開発におけるパートナー契約を締結した。
また、GECを設立することで、車載ソフトウェアの成長領域におけるRight(最適な)、Unique(独自性のある)、Green(環境に優しい)ソリューションの開発を推進する。これにより、グローバル市場に向けた最先端の製品開発を迅速かつ安定的に進め、競争力の向上と顧客価値の最大化を図るとしている。
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