ニュース
安全かつ確実に操作できる、車載向け静電ディスプレイパネルを共同開発:組み込み開発ニュース
アルプスアルパインと東海理化は、車載向け次世代HMI製品「静電ディスプレイパネル」を共同開発した。直感的な操作性を提供し、カーナビゲーションシステムやヒーターコントロールスイッチなどに適する。
アルプスアルパインと東海理化は2021年6月24日、車載向け次世代HMI製品「静電ディスプレイパネル」を共同開発したと発表した。カーナビゲーションシステムやヒーターコントロールスイッチなど、情報の表示や操作に適しており、2024年の実用化を目指す。
両社が開発した静電ディスプレイパネルは、ホバーおよびジェスチャー操作が可能な入出力ディスプレイと、振動フィードバック技術によるタッチ操作部で構成されている。
ディスプレイに指を近づけると、静電容量検出技術によって操作したいアイコンが拡大する。さらに指を近づけると、指の距離に応じた多階層入力機能により、サブメニューが出現する。
他に、手で払うような簡単なジェスチャー操作で、「戻る」や「HOME」画面に移動できる。また、操作内容に応じたさまざまな触覚フィードバック技術を搭載しており、直感的な操作に対応。ドライバーの画面注視を最小限に抑えて、安心で安全な移動に貢献する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- アルプスアルパインが仙台駅前に車載ソフト開発拠点、WeWorkを活用
アルプスアルパインがJR仙台駅直結のオフィスビル内に新たに「仙台ソフトウェア開発センター」を開所したと発表。車載用組み込みソフトウェアの開発を集中して行い、ECU統合によるソフトウェア開発の複雑化、大規模化への対応を強化する。 - 新型コロナ感染対策に有用な空気循環センサーモジュールを開発
アルプスアルパインとSensirionは、周囲の二酸化炭素濃度と温湿度を高精度に検出する空気循環センサーモジュールを開発した。PM2.5や揮発性有機化合物、アルコールを検出するセンサーの複合搭載の検討も可能だ。 - 放熱性能に優れたセルラーV2X機能搭載の車載用5G NRモジュールを開発
アルプスアルパインは、完全自動運転に必要となるセルラーV2X機能搭載の車載用5G NRモジュール「UMNZ1」シリーズを開発した。テレマティクス制御ユニット、V2Xオンボードユニット、V2Xロードサイドユニットに適する。 - カメラ映像で自車位置を測位する技術、クアルコムとアルプスアルパインが開発
Qualcomm Technologies(クアルコム)とアルプスアルパインは、カメラ映像を活用した自車位置測位システム「ViewPose」を共同開発する。GNSSの受信が難しい状況下での用途を想定しており、2024年の実車への搭載を目標に掲げる。 - キーレスエントリーへのBLE応用測距システムの導入で協業
アルプスアルパインとブロードコムは、BLEを応用した測距システムにおける協業を発表した。キーレスエントリーシステム向けに、高精度位置測位システムとスマートフォン用Bluetooth/Wi-Fiコンボチップが統合する。 - レンタカーの返却遅れを防ぐ、アルプスアルパインが車両位置測定システム開発
アルプスアルパインは2020年10月22日、車両の位置測定用アプリケーションとそれを搭載した携帯型デバイス、独自開発の位置管理コンソールをパッケージ化した「位置情報監視システム」を販売開始すると発表。車両の返却遅延などに悩むレンタカー事業者に向けて販売する。