ニュース
キーレスエントリーへのBLE応用測距システムの導入で協業:組み込み開発ニュース
アルプスアルパインとブロードコムは、BLEを応用した測距システムにおける協業を発表した。キーレスエントリーシステム向けに、高精度位置測位システムとスマートフォン用Bluetooth/Wi-Fiコンボチップが統合する。
アルプスアルパインとBroadcom(ブロードコム)は2021年1月5日、BLE(Bluetooth Low Energy)を応用した測距システムにおける協業を発表した。スマートフォンとBluetoothを使った、安全で高精度なキーレスエントリーシステムを提案していく。
今回の協業により、アルプスアルパインが開発したBluetoothによる高精度位置測位システムを活用したデジタルキー技術と、Broadcomが開発した高精度な測距をサポートするスマートフォン用Bluetooth/Wi-Fiコンボチップを組み合わせることが可能になる。
Broadcomの無線通信部門 マーケティングダイレクターのGabriel Desjardins氏によれば、安全で高精度なBluetoothによる測距技術として、2年以内にスマートフォンで利用できるようになるとしている。
スマートフォンや自動車業界では、物理キーに代わるデジタルキーの需要が高まっている。両社のソリューションは、キーレスエントリーシステムのセキュリティを強化し、デジタルキーのリレーアタック防止も期待できる。さらに、スマートフォンによる車や家のドアの施錠、開錠だけでなく、さまざまな市場へ測距および測位ソリューションを提供するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- キーレスエントリーでBluetoothの車載採用が拡大、車両1台でデバイス10個以上も
Bluetooth SIGが自動車市場におけるBluetoothの最新動向について説明。キーレスエントリーなどの用途で需要が急激に拡大しており、Bluetooth搭載自動車関連デバイスの2024年の年間出荷数は、2019年比で22%増の1億900個に達する見込みである。 - 「BluetoothはIoTの主役」、2024年には搭載機器の66%がPCやスマホ以外に
Bluetooth SIG(Special Interest Group)がオンライン会見を開き、2024年までのBluetooth搭載機器の出荷台数予測をまとめた「Bluetooth市場動向2020」について解説。グローバルのBluetooth搭載機器の年間出荷台数は、2019年の42億台から年平均8%で成長し、2024年には62億台に達する見込みだ。 - Bluetoothで人やモノがどの方向にいるかを検知、精度はセンチメートル単位に
Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は2019年3月8日、東京都内で記者向けに説明会を開き、同年1月に発表された新技術である方向検知機能について紹介した。この機能はBluetoothデバイスに信号が発信された方向を認識させることで、対象物がどの方向にあるかを示す近接通信ソリューションや、センチメートル単位の精度で位置を特定できる測位システムを開発できるようにする。 - 産業用IoT通信で飛躍を狙うBluetooth、突破口はスマホインフラ
Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は2018年7月20日、都内で記者会見を開催し、Bluetoothの最新動向と普及状況を紹介した。 - リストバンドなどでも接触確認アプリが使える、Bluetoothの新しい仕様書
Bluetooth SIGは、新型コロナウイルス接触確認アプリケーションとして使用されているスマートフォン向け曝露通知システムを、リストバンドなどでも利用可能にする、新しいBluetoothのドラフト版仕様書を公開した。 - BluetoothとDALIが連携、IoT対応商用照明システムの採用推進に向け
Bluetooth SIGとDiiAは、IoT対応商用照明システムの採用推進に向けて協力する。DALI-2に準拠した器具や装置とD4iに準拠したインテリジェント照明が、Bluetooth meshによる照明制御ネットワークで展開可能となる。