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BluetoothとDALIが連携、IoT対応商用照明システムの採用推進に向け:組み込み開発ニュース
Bluetooth SIGとDiiAは、IoT対応商用照明システムの採用推進に向けて協力する。DALI-2に準拠した器具や装置とD4iに準拠したインテリジェント照明が、Bluetooth meshによる照明制御ネットワークで展開可能となる。
Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)とDigital Illumination Interface Alliance(DiiA)は2020年5月27日(現地時間)、IoT(モノのインターネット)に対応した商用照明システムの採用推進に向けて協力すると発表した。
Bluetooth SIGはBluetooth技術を管理する団体で、DiiAは照明制御の国際標準通信規格DALIに関連した照明、センサー企業からなる団体。両団体が協力することで、DALI-2に準拠した器具や装置とD4iに準拠したインテリジェント照明をBluetooth meshによる照明制御ネットワークで展開できる。
例えば、ビル管理者向けにセンサーを充実させた照明システムを構築することで、自動調光や調色、照明器具の電力消費量などの性能監視、予知保全、資産追跡、屋内ナビゲーションといった機能の活用が可能となる。
また両団体は、各社が製品をスムーズに市場投入できるように、BluetoothとDALI-2の製品認定を相互に取得しやすくなるよう協力を進める。
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