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STM32マイコン向けに高精度電力測定可能なプログラミング/デバッグプローブ:組み込み開発ニュース
STマイクロエレクトロニクスは、高精度な電力測定が可能なプログラミング/デバッグプローブを発表した。nAレベルから500mAまでの電流を最大±0.5%の精度で測定できる。
STマイクロエレクトロニクスは2023年3月30日(現地時間)、高精度な電力測定が可能なプログラミング/デバッグプローブ「STLINK-V3PWR」を発表した。価格は93.10米ドル(約1万2500円)で、「STM32」マイクロコントローラーで動作するアプリケーションに適する。
STLINK-V3PWRは、幅広いダイナミックレンジを持ち、nAレベルから500mAまでの電流を最大±0.5%の精度で測定できるため、消費電力が重視されるIoT(モノのインターネット)機器やワイヤレス機器などの開発が可能だ。また、USBケーブルで最大2Aの電流を供給するため、開発ボードへの電源供給用の別電源が不要となる。
グラフィカルな表示を特徴とするツール「STM32CubeMonitor-Power」により、消費電力をリアルタイムで可視化し、設計変更による電力効率の改善効果を解析可能。また、Arm Keil開発ツールとIARの統合開発環境(IDE)でコードの実行と消費電力の測定を同期させ、電力プロファイルを最適化できる。
デバッグインタフェースとしてJTAG、SWDを備え、アプリケーションボード上のSTM32マイコンと通信できる。仮想COMポートインタフェースとマルチパスブリッジも搭載しており、SPI、UART、I2C、CAN、GPIO通信でホストPCとマイコンが通信することで、現場でのファームウェア更新と電力測定テストを簡略化できる。
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