この記事は、2023年4月18日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
少し前、富士通のDX(デジタルトランスフォーメーション)情報発信拠点を取材で訪れました。一通りお話を伺い、そろそろお暇しようかとふと室内を見渡した時、とあるものが目に飛び込んできたのです。それが、「『富岳』ライト」と書かれたカプセルトイの筐体でした。言うまでもありませんが、富士通と理化学研究所(理研)の開発したスーパーコンピュータ「富岳」のトイです。
(当然ですが)トイの製品監修や写真提供には理研が協力しているとのこと。「スーパーコンピュータをミニチュア化してカプセルトイにする」というアイデアが面白く感じたので、筆者も1回引かせてもらいました。せっかくですので、「富岳」ライトと併せて、理研の担当者に聞いた監修時のこだわりなどを紹介しようと思います。
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