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三菱ケミカルグループがアクリル製品のリサイクルを図る協議会に発起人として参画:リサイクルニュース
三菱ケミカルグループは、アクリル製品の再生利用を推進する「アクリルグッズ等再生利用促進協議会」に発起人として参画する。リサイクル啓発イベントなどで回収したアクリルグッズをケミカルリサイクル技術により再生する役割を担う。
三菱ケミカルグループは2023年3月16日、アクリル製品の再生利用を推進する「アクリルグッズ等再生利用促進協議会」に、発起人として参画すると発表した。
アクリルスタンド、キーホルダーなどのキャラクターグッズや飛まつ防止パーティションなどに使用されているアクリル材は、ペットボトルに比べてリサイクルが進んでいないのが現状だ。
2022年12月に発足した同協議会は、アクリル製品のリサイクルを広く社会に啓発することを目的に、回収イベントの開催や回収スポットの設置を計画している。第1回目のリサイクル啓発イベントとして、2023年3月30日に東京の神田明神で「推しからの卒業をSDGs貢献に! アクリルグッズ感謝祭」を開催する。
同グループは、回収したアクリルグッズを、ケミカルリサイクル技術により再生する役割を担い、使用済みアクリル樹脂のリサイクル促進に寄与する。
協議会の発起人には、同社の他に、フジデノロ、ローランドディー.ジー.、ひかりてらす、FiveVai、リーフラット、Key Light Entertainment、ルッカが名を連ねている。
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