この記事は、2023年3月22日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
先週末、東京ビッグサイトで開催された「第2回脱炭素経営EXPO」と「第1回サーキュラー・エコノミーEXPO」を訪問しました。脱炭素経営EXPOは第1回開催時にも取材しましたが、その時と比べると出展企業数がかなり増加していました。また前回は、企業のGHG(温室効果ガス)排出量を算定、可視化するための仕組みづくりや省エネ設備の提案などの展示が目立っていた印象ですが、今回はそれらに加えて省エネや創エネに貢献するより大型の設備や素材などの展示が増えており、出展内容に幅が生まれていたように思います。
さて、今回の取材では衝撃的な話を幾つか伺いました。その1つが、リコーの展示ブースで聞いた話です。ざっくり言うと、廃棄物の引き取り業者の中には「熟練の担当者が実際に検査対象物をライターで炙り、煙の臭いなどを嗅いで樹脂の種類を判別することがある」(同社担当者)というものでした。
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