樹脂材料を約2秒で判別できる小型軽量の樹脂判別ハンディセンサーを発売:材料技術
リコーは、小型かつ軽量の樹脂判別ハンディセンサー「RICOH HANDY PLASTIC SENSOR B150」を発売する。対象物にセンサー部を当てボタンを押すだけで、樹脂材料を約2秒で判別できる。
リコーは2023年3月2日、小型かつ軽量の樹脂判別ハンディセンサー「RICOH HANDY PLASTIC SENSOR B150」を同月10日に発売すると発表した。価格は89万8000円(税別)で、初年度の販売目標として500台を掲げている。
今回のセンサーは、対象物にセンサー部を当ててボタンを押すだけで、樹脂材料を約2秒で判別できる。スマートフォンとBluetoothで連携し、その場で判別結果の確認も可能だ。重さは290g以下で、サイズは50×154×76mmとなっている。
同製品は、廃プラスチックの排出や中間処理に関わる事業者向けに開発され、2022年4月から実証実験が進められていた。
実験の結果を踏まえて、判別可能な樹脂の初期登録を7種類(ポリエチレン:PE、ポリプロピレン:PP、ポリ塩化ビニール:PVC、ポリスチレン:PS、ポリエチレンテレフタレート:PET、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン:ABS、ポリカーボネート:PC)に、ポリアミド(PA)、アクリル樹脂(PMMA)、ポリアセタール(POM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ乳酸(PLA)、高強度ポリエチレンテレフタレート(PET-G)を加えて13種類に増やした。最大100種類まで追加登録できる。
また、混合比率モードが追加され、複数の樹脂が混じった素材の混合比率を、最大3種類まで算出する機能を新たに備えた。
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