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エッジ向けに機械学習やセキュリティを強化したアプリケーションプロセッサ:組み込み開発ニュース
NXP Semiconductorsは、eIQ Neutronニューラルプロセッシングユニットを搭載し、車載や産業などのエッジアプリケーションに向けたプロセッサ「i.MX 95ファミリー」を発表した。
NXP Semiconductorsは2023年1月4日、車載や産業などのエッジアプリケーション向けに、「i.MX 95ファミリー」を発表した。2023年下半期に、顧客向けにサンプル提供を開始する予定だ。
i.MX 95ファミリーは、アプリケーションプロセッサ「i.MX 9シリーズ」の新製品。ArmのGPU「Mali」を搭載し、機械学習用のアクセラレーター、高速データ処理の機能を備えている。自動車機能安全規格のASIL-Bと産業用機能安全規格のSIL-2に準拠した設計で、機能安全を含めた車載、産業アプリケーションの高い信頼性基準への準拠が容易になる。
eIQ Neutronニューラルプロセッシングユニットと新開発のイメージシグナルプロセッサを統合しており、高速処理と機械学習、高速コネクテビィティが不可欠なエッジアプリケーションに対応する。最大6個のArm Cortex-A55で構成するマルチコアアプリケーションドメインと、Arm Cortex-M7とArm Cortex-M33で構成するセーフティドメインがあり、低消費電力かつリアルタイムな処理が可能だ。
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