ニュース
タイガー魔法瓶が門真市とステンレスボトル再資源化に向けた協定を締結:リサイクルニュース
タイガー魔法瓶は、本社を置く大阪府門真市と「マイボトルの普及および使用済みステンレス製ボトルの再資源化の促進に関する協定」を締結した。
タイガー魔法瓶は2023年1月17日、同社が本社を置く大阪府門真市と「マイボトルの普及および使用済みステンレス製ボトルの再資源化の促進に関する協定」を締結したと発表した。
今回の協定は、市内河川のごみ問題を課題としている門真市が、環境省の「令和4年度 ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」に応募し、実施自治体に選出されたことを要因となり締結された。ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業は、自治体と企業などが連携し行う海洋ごみ対策に対して、環境省が事業プランの作成、連携体制の構築、効果、課題の検証を支援する。タイガー魔法瓶はこの取り組みの連携企業として、マイボトルの普及に向けた啓発の他、使用済みステンレス製ボトルの再資源化を推進していく。
ステンレス製ボトルの再資源化の取り組みでは、地域の学校や企業、市役所で、門真市が家庭で不要になったステンレス製ボトルを回収して集約する。さらに、リサイクル専門業者がリサイクル原料を集め、その原料を使ってステンレスメーカーが再生ステンレス材を、樹脂製品メーカーが再生樹脂製品を生産するだけでなく、タイガー魔法瓶が再生ステンレス材と再生樹脂製品を製品や生産工場で再利用する。
同社は「循環型モノづくり」をメーカーとしての責務と考え、同社製品に限らず、使用済みステンレス製ボトルを広く受け入れ、再資源化を図る考えだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 住友化学が愛媛工場でアクリル樹脂をリサイクル、資源循環システムの構築へ
住友化学は、愛媛県新居浜市で保有する愛媛工場にアクリル樹脂のケミカルリサイクル実証設備を新設し、使用済みアクリル樹脂の回収、再資源化、製品での使用を扱う一貫資源循環システムの構築を進めている。 - 魚網製造時の端材を使う「漁網to漁網リサイクル」システムを共同構築
東レは、日東製網および大洋エーアンドエフと共同で、魚網製造時に発生する端材などを再資源化し、魚網の原料として再利用する「漁網to漁網リサイクル」のシステムを構築すると発表した。 - 使用済みリチウムイオン電池のリサイクルは今、どうなっているのか
今回から数回にわたり、原料の再資源化(リサイクル)や電池の再利用(リユース)といった「持続可能な開発」のために希少な資源をいかに有効活用していくかといった技術や取り組みについて解説していきたいと思います。 - 1DAYコンタクトの高効率な廃プラリサイクルを実現した「米の選別機」
便利な一方で廃プラスチックの問題が懸念される使い捨てコンタクトレンズ。現在、多くのコンタクトレンズメーカーが環境負荷低減に向けて取り組みを進めている。本記事では廃プラスチックの高効率な再資源化のシステムを構築した、シードの取り組みを紹介したい。 - プラスチック新法で求められる「環境配慮設計」は負担ではなくチャンス
避けては通れない「脱プラ」の流れ、そして「環境配慮設計」とどのように向き合うべきか。 - 廃プラスチック資源として循環させるプロセス技術開発事業に着手
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、廃プラスチックを適正に処理し、資源として循環させる「革新的プラスチック資源循環プロセス技術開発」事業に着手する。