定量的に歩行分析する医療向けソリューションを発売:医療機器ニュース
ORPHEは、最短2分で歩容を定量的に解析する医療機関向けソリューション「ORPHE ANALYTICS MEDICAL」を発売する。小型センサーを靴に取り付けた状態で6〜10m定常歩行すると、歩容を定量的に計測し、レポートを出力する。
ORPHEは2022年12月19日、最短2分で歩容を定量的に解析する医療機関向けソリューション「ORPHE ANALYTICS MEDICAL(オルフェ アナリティクス メディカル)」を発表した。
2023年2月からの提供開始を予定しており、2022年12月からウェイティングリスト登録を受け付けている。短期プラン(1カ月〜)と年間プランを用意し、短期プランは月額3万9600円(税込)から。契約終了後も、短期プランは1年間、年間プランは5年間データを保管可能だ。
ORPHE ANALYTICS MEDICALは、これまで同社が手掛けてきたランナー向けスマートシューズや研究向け動作分析ソリューションなどで用いられてきた、歩容解析技術を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションだ。
小型センサー「歩容解析デバイス ORPHE CORE MEDICAL(一般医療機器歩行分析計)」を靴に取り付けた状態で6〜10m定常歩行すると、歩容を定量的に計測し、最短2分でレポートが出力される。光学式モーションキャプチャーとの比較検証により、精度は相対的妥当性を有することが示されている。
歩行速度、歩幅、スイング幅、歩行周期の変動性など各種指標に加えて、AI(人工知能)による姿勢推定を用いた全身姿勢の情報も利用可能だ。
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