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手術室の稼働率を向上する、手術スケジュールの自動作成ソリューション:医療機器ニュース
富士通Japanは、手術に必要なリソースを調整し、自動で手術スケジュールを作成するソリューション「Fujitsu リソース最適化エンジン Assignment Master」を発売した。手術室の稼働率を向上し、病院経営を支援する。
富士通Japanは2022年12月7日、手術に必要なリソースを調整し、自動で手術スケジュールを作成するソリューション「Fujitsu リソース最適化エンジン Assignment Master(Assignment Master)」を発売した。手術室の稼働率を向上し、病院経営を支援するため、300床以上の大中規模病院を対象に提供する。
Assignment Masterでは、曜日ごとに手術室を優先利用する診療科や使用する手術機器の個数、手術室に固定の特定機器の設置有無など、手術予定の登録時に考慮が必要な制約条件をあらかじめ設定する。富士通の最適化エンジンが、優先度の高い制約条件を満たすように調整し、必要なリソースを最大限活用できるスケジュールを自動作成する。作成時間は数十秒と短く、手動の調整よりも作業時間を約95%削減できる。
自動割振ボタンをクリックするだけで、複雑な制約条件を満たすスケジュールを作成できる。医師が電子カルテシステムに入力した手術日などの情報と、使用機器の空き状況、看護師の勤務状況といった条件を照らし合わせる必要もなく、手術室の無駄な空きを防ぎ、効率的な稼働が可能になる。また、スタッフの経験値に依存しないため、割り当て業務を標準化できるとしている。
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