G-SHOCK 40周年を機に復刻・進化を遂げた“ジェイソンモデル”はベゼル着脱可能:デザインの力(2/2 ページ)
カシオ計算機は、耐衝撃ウォッチ「G-SHOCK」ブランドの新製品として、着脱式ベゼルの採用により異なるデザインが楽しめる「G-B001」を2023年1月27日に販売開始する。本稿では、時計新製品発表会で語られた企画背景やデザインコンセプトなどについて紹介する。
進化と驚きを、造形/グラフィックス/CMFで表現
G-B001のデザインについて、カシオ計算機 技術本部 デザイン開発統轄部 第一デザイン部 Gデザイン室の濱上朋宙氏は「カプセルタフリボーンを実現するため、進化と驚きを、造形、グラフィックス、CMF(カラー/マテリアル/フィニッシュ)で表現した。インナーメタルベゼルは、G-B001の進化と驚きを表現する最大のデザインエレメントだ」と述べる。
インナーメタルベゼルは、「メタルカプセル」をテーマに、シンプルでありながら6時側にスリット形状を用い、ユニークなデザインに仕上げている。さらに、カラーリングについても初代モデルから継承する形状のユニークさを最大限に引き出したカラーを採用。「『レトロフューチャー』をコンセプトに掲げ、G-SHOCKが誕生した1980年代、そしてDW-001が発売された1990年代のSF映画やサブカルチャーにインスピレーションを得て、カラーリングを考案した」(濱上氏)という。
G-B001は、ベゼルカラー(樹脂×メタル)がイエロー×レインボーの「G-B001MVE」(前述したセットボックスのタイプ)、グレー×ゴールドの「G-B001MVB」、ブラック×シルバーの「G-B001MVA」の3製品で展開。販売価格(税込み)はG-B001MVEが4万4000円、G-B001MVBが3万3000円、G-B001MVAが3万4100円で、販売開始は2023年1月27日からとなる。なお、現段階で、樹脂ベゼルやバンドの単品販売の予定はない。
「G-B001は、ベゼルやバンド交換など着せ替えすることで、さまざまなファッションシーンで活用できる新しいカプセルタフデザインだ。初代モデルをご存じの方には懐かしさと進化を、当時を知らない方にはG-SHOCKの遊び心やチャレンジ精神を感じていただきたい」(濱上氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- カシオが初代G-SHOCKのベゼルを光成形で、しかもリアルな素材を使って複製
カシオ計算機(カシオ)は2018年10月31日、初代「G-SHOCK」機種の期間限定レストア(修復)サービスを開始すると発表した。対象機種は1983年に発売した「DW-5000C」と1987年に発売した「DW-5600C」で、対象部品はベゼル(時計の盤面周辺にあるカバー)とバンド、電池。 - G-SHOCK級のタフネスさを備えた“IoTねじ”が三重苦に直面する現代社会を救う!?
NejiLawとカシオ計算機が共同開発を進めている“IoTねじ”、「smartNeji」とは一体どのようなものなのか。NejiLaw 代表取締役社長で発明家でもある道脇裕氏、そしてカシオ計算機に、smartNeji開発の背景とその狙いについて話を聞いた。 - カシオが「PRO TREK」のベゼル部に植物由来のバイオエンプラを採用
三菱ケミカルグループは、カシオ計算機が2022年8月5日に販売開始したアウトドア用腕時計「PRO TREK PRG-340」のベゼル部に、同グループのバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO」が採用されたことを発表した。 - 基板変更を繰り返して高めた感度、GPS+電波「GPW-1000」誕生までの苦労
世界で初めてGPS電波受信と標準電波受信を組み合わせた時刻取得システムを搭載した腕時計「G-SHOCK GPW-1000」が発売される。GPS電波受信の腕時計を実用的なモノとするため、開発陣が重ねた苦労とは。 - 190万通りのカスタマイズを支える統合BOM、カシオがMY G-SHOCKで新導入
エクサは2022年1月12日、カシオ計算機の時計ブランド「G-SHOCK」のカスタマイズサービス「MY G-SHOCK」において、BOM/BOPを生成ルールで管理する統合BOMソリューション「SPBOM」の導入を発表した。My G-SHOCKに用いる部品の構成や組み合せを生成するエンジンとして活用する。 - オリジナルG-SHOCK作成サービスを実現したカシオのサプライチェーンDX
キナクシスは2021年12月1日、サプライチェーンマネジメントのデジタル化をテーマとしたイベント「BIG IDEAS in Supply Chain|JAPAN」をオンラインで開催した。本稿では当日のプログラムから、カシオ計算機が展開する時計ブランド「G-SHOCK」のカスタマイズサービス「MY G-SHOCK」を支えるDXを解説したセミナーを抜粋して紹介する。